日本代表の上田綺世【写真:Getty Images】

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【専門家の目|栗原勇蔵】アマトが退場していたら「試合が終わる」

 森保一監督率いる日本代表は、1月24日に行われたアジアカップのグループリーグ第3戦でインドネシアに3-1で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

 両チーム合わせて計6枚のイエローカードが出たなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏はインドネシアのあるプレーに注目している。

 勝ち点3で並ぶ日本とインドネシアは、得失点差で日本が優位に立って2位。引き分け以上で2位突破が決まるなか、前半2分、上田が右サイドのペナルティーエリア内で中央を向くと、相手DFジョルディ・アマトに抱えられて転倒。当初はノーファウルの判定だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による介入でオンフィールドレビューが実施されてPKの判定に。これを上田が自ら決めて前半6分の先制ゴールになった。

 1-0で前半を折り返した日本は、後半7分に上田がこの日2点目を奪取。後半43分には相手のオウンゴールで3点目を奪い、1点を返されたものの、3-1で逃げ切ってグループ2位での決勝トーナメント進出を決めた。

 日本がボール支配率72%対28%、シュート数14対3(うち枠内2対1)、パス成功率85%対63%、敵陣ペナルティーエリア内タッチ数29対6と差をつけたなか、インドネシアにはシン・テヨン監督を含む4枚、日本にはMF遠藤航とMF南野拓実の2枚と、計6枚のイエローカードが提示された。

 後半32分にMF久保建英が右サイドで仕掛けたところを、DFジャスティン・ハブナーに激しいタックルを食らい、相手にイエローカードが出されたシーンに関して、日本代表OB栗原氏は「荒いとは言っても拮抗している試合ではよくある」と言及。一方で、後半11分にはインドネシアDFジョルディ・アマトが上田との接触後に右手で上田の顔面に手を出し、上田はピッチに倒れ込むもカードが出されなかった一連の行動に対しては、「要らないプレー。退場になって試合が終わったらもったいない」と指摘していた。(FOOTBALL ZONE編集部)