「第二の井上尚弥」と称される堤駿斗選手(右)

 AIの普及で未曾有の変革期を迎える人類社会――。しかし、本誌が各界第一人者を取材すると、ボクシング界は、“この若者”が背負ってくれると太鼓判を押してくれた。

 WBC世界フライ級元王者が推薦するのは「第二の井上尚弥」と呼ばれる堤駿斗(はやと)選手。

「堤選手は、アマチュアで勝率93%を超える戦績を誇ります。彼の魅力は、『打たせないボクサー』であること。ボクシングのいちばん理想の戦い方は『打たせずに打つ』ですが、堤選手は相手との絶妙な距離感を取って、これをやってのける。戦う相手にとって、いちばん嫌なタイプです。

 もちろんボクシングの華はKOですが、そのために打ち合いに持ち込まれてはダメです。これからキャリアを積めばKOも増えていくでしょう」

 堤の実力は、プロ入り前から折り紙つきだったという。

「彼はアマチュア時代、井上選手のスパーリングパートナーに選ばれており、数回拳を交えましたが、日本チャンピオンや日本ランカーらが、井上選手相手にバタバタ倒されるなか、かなりいいスパーをしたと聞いています」

つつみはやと
志成ボクシングジム所属。現OPBF東洋太平洋フェザー級王者。2022年7月にプロ転向