カブスとの4年契約が発表された今永昇太【写真:田中健】

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最大5年116億円の大型契約に、4年ぶり地区優勝へ先発ローテの一角で期待

 カブスは11日(日本時間12日)、DeNAからポスティングシステムでメジャー移籍を目指した今永昇太投手と4年契約を結ぶことで合意したと発表した。日本選手は通算10人目で、鈴木誠也外野手と共闘する。MLB公式では背番号「18」と発表された。

 今永は2015年ドラフト1位でDeNAに入団。2019年に自己最多13勝を挙げ、昨季は174奪三振でタイトルを獲得した。8年間で通算64勝50敗、防御率3.18。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では決勝の米国戦に先発するなど世界一に貢献した。11月下旬にポスティングを申請し、米東部時間11日午後5時(同12日午前7時)が交渉期限だった。

 契約内容は4年5300万ドル(約77億円)。最大5年8000万ドル(約116億円)の大型契約になると伝えられている。カブスが2025年か2026年のシーズン終了後にオプションを行使すれば、35歳シーズンの2028年までの5年8000万ドルの契約になる。

 球団がオプションを行使しない場合は、今永にFAとなる権利が与えられる。つまり今永がFAとなるには2年目終了後、3年目終了後、4年契約満了後、5年契約満了後の4パターンがあることになる。また、トレード拒否権は付帯せず、記者会見は12日(同13日)に行われる見込みだ。

 新天地では先発ローテーションの一角として期待される。エースは昨季16勝を挙げた左腕ジャスティン・スティール。昨季10勝のマーカス・ストローマンはFAとなったが、右腕ジェイムソン・タイヨン、右腕カイル・ヘンドリックスらと先発ローテーションを組む見込みだ。

 カブスは昨季83勝79敗でナ・リーグ中地区2位。わずか1ゲーム差でワイルドカードによるプレーオフ進出を逃した。今オフに通算707勝のクレイグ・カウンセル監督をブルワーズから獲得。DeNAで同僚だったエドウィン・エスコバー投手はマイナー契約でキャンプに招待選手として参加する。4年ぶりの地区優勝を目指す。(Full-Count編集部)