韓国代表右腕が明かしたNPBへの憧れ 元阪神守護神からの助言も影響「国内で最高になるより日本野球に関心がある」

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WBCでも韓国代表の一員として戦ったウォン・テイン。彼が掲げる目標は日本への挑戦だった。(C)Getty Images

 昨春に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりに「世界一」に輝いた日本。大谷翔平(ドジャース)をはじめとする侍たちの躍動は、国内外にいる多くの野球人たちにとって刺激となった。

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 侍ジャパンの与えた影響はライバルにも波及している。現地時間1月2日、地元放送局『MBC』の取材に応じた韓国代表投手のウォン・テインは「僕は日本を舞台に挑戦がしてみたい」と、NPBへの憧れを惜しみなく語っている。

 かくいうウォン・テインもKBO(韓国プロ野球)リーグでは実力派の先発右腕だ。23年シーズンは26先発中17試合でQS(クオリティースタート)をマークしたほか、防御率3.24とまずまずの結果を残していた。

 話題となったWBCにも出場し、1次ラウンド第2戦の日韓戦でも登板した23歳は、以前から「選手紹介する時から球場の雰囲気が最高だった」と日本球界へのリスペクトを語ってきた。

 そんなウォン・テインは『MBC』のインタビューで「韓国国内で最高の投手になるよりも、自分は日本野球に関心がある」と断言。そのうえで所属するサムスン・ライオンズのレジェンドで、元阪神の守護神オ・スンファンからの助言を告白。「日本のリーグはどんな投手や打者たちがいるのかとかを気になる度にずっと聞いている」という。

 WBC終了時にも「日本で野球が最高の人気を集めている理由が分かった気がする」と語っていた23歳は、貴重な国際経験をふまえて「東京ドームの満員の観衆の中で投げるのが本当に楽しかったんです。今度はプレミア12で投げたい」と明言。日本への関心を隠そうとはしなかった。

 韓国でも確かな実績を積んでいるウォン・テイン。それだけに日本球界挑戦となれば、興味深いが、飽くなき探求心を抱く23歳の掲げる夢は実現するだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]