様々なスポーツが盛り上がった2023年の日本。年末にはポルトガル、ブラジルで仲間たちと交流した。中央が三浦監督。右から2番目にカズ。

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「ありがとう2023年」
 そして「新時代」へ2024年がやってくる! 終わりを告げようとする2023年。

 年末は鈴鹿のためにチーム編成に時間を費やし、それと同時進行して地方へサッカー教室や講演に行ったり、スクールでの指導を行なったりした。
 
 そしてレジェンドマッチなどで自分自身もプレーを楽しむ。ラストには28日、自分が経営する世田谷・馬事公苑にある「ヤスフットサルスタジアム」で蹴り納めた。

 今年もサッカーと共に前進した1年間であった。

 今年の日本を漢字一文字で、という時期が年末恒例の話題になるが、今回は「税」が選ばれたようだ。世相を表わした文字だというが、やはり僕の仲間たち皆で考えた一文字は「球」なんではないか! ということで一致した。

 3月のWBC優勝に始まり、バレーボール、バスケットボール。そしてラグビーW杯と球技スポーツが世界と対等に戦った。強くなったなーと実感。

 もちろんサッカーも世界に通用することを証明した年になった。ヨーロッパのアウェーに出て、ドイツ、トルコ戦の勝利は文句なしで日本代表の成長をアピールできた。

 そして個人スポーツである卓球やバトミントンも強くなってるな!と感じた。それも層が厚くなり、国内でも誰が勝つか分からないほど、レベルアップが図れている。「税」より今年の日本は「球」の方がピンと来るのだ。

 渋い意見では「暴」が出た。

 暴は暴露のバク。ガーシー、ジャニーズの問題や最後には派閥のパーティー問題。
詳しくは分からないが頷ける漢字一文字。

 個人的には2人の父が他界した悲しい年であったので「悲」や「辛」をあげてしまったり、世界の情勢を見れば「戦」や「争」なども頭に過ぎってしまうが、やはりネガティブな文字より、ポジティブに日本中を興奮させたチームスポーツ、それも男女とも凄い躍進をした「球」技を推したい。

 サッカー、バスケ、バレー。そして大谷翔平が引っ張る野球。

 人を感動させ、幸せに、心を響く、見ている人達にやる気を与える。エンターテイメントでありプロフェッショナルである。

 やはり「税」より「球」で決まりだ(笑)。
 
 年末はシーズンを終えてそのままポルトガルのカズに会いに行き、ピッチ内でトレーニングを見させてもらい、カズの走る、ボールを蹴る姿を間近で見た。

 そしてポルトガル2部でキャリアアップを目指す若い選手たちと話が出来たり、触れ合う事が出来た。

 そして毎晩、カズたちと食事をして穏やかな楽しい時間を過ごせた。

 さらにポルトガルから20時間以上掛けて(飛行移動時間は9時間)ブラジル、サンパウロへ移動した。サンパウロではパルメラスとフルミネンセの試合を生で観戦でき、少し仕事もした。
 

 サンパウロでは亡き父を知る人たちと、父を偲びながら会食を楽しんだ。

 遠かったけど来て良かったと思った。やはり第二の故郷なのであろう…

 日系人の人々が良くしてくれて、サッカーを通した仲間は連絡をくれ、サンパウロまで車で5時間の道のりを駆けつけて来てくれた仲間もいる。

 ポルトガル3泊、サンパウロ3泊と普通で考えれば滞在期間は短い。戻ってJリーグトライアウトの視察もあり、強行の8泊13日だった。

 アメリカ経由で2泊休んで戻ったが、計5日は飛行機の中と空港内のラウンジでのトランジットだったので、正直疲れた。

 12月は引退を発表した選手もいた。

 小野伸二君は交流も深く、ホーム最終節は感動的だった。本山雅志君もカシマスタジアムで引退試合を行なった。柏木陽介君もまだ若いが、岐阜を最後の地として引退した。

 皆、お疲れ様でした。
「寂しい」と本人たちに言ってはいけないかもしれないが、好きな選手がJリーグというステージでプレーする姿が見れないのは寂しいものだ。