井上尚弥、リング誌PFPは2位のまま 世界最強ランク1位返り咲きならず、クロフォードが1位堅守
リング誌が最新PFPの議論内容公表
世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」は29日(日本時間30日)、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版の議論内容を公表し、世界スーパーバンタム級4団体統一王者となった井上尚弥(大橋)は2位で順位が変わらないことを伝えた。1位は世界ウェルター級で4団体統一したテレンス・クロフォード(米国)のままという。
リング誌は「日本のスーパースター(イノウエ)はPFPランキングで1位のクロフォードに次ぐ2位となった。そして、イノウエは今のところそこに留まることになる」と記事を掲載。識者の議論内容を公表し、「評価する審査員と編集委員は、イノウエとクロフォード間の非常に接戦となっている2023年のファイター・オブ・ザ・イヤーについてまだ議論している」と評価が割れていることを伝えた。
PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。海外メディアが各自で格付けしているが、リング誌のPFPが世界で最も価値がある指標とされている。2022年6月、井上はリング誌のPFPで日本人初の1位になる快挙を達成。同8月に2位に後退していたが、1年4か月ぶりのトップ返り咲きとはならなかった。
スーパーバンタム級に転向した今年は、7月にスティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちでWBCとWBOの王座を奪取。今月26日にWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)を10回KOで破り、2階級4団体統一の偉業を達成。男子ではクロフォードに次ぐ世界2人目、史上最速5か月での快挙だった。
(THE ANSWER編集部)