タパレスにKO勝ちした井上尚弥【写真:荒川祐史】

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フェザー級のWBO11位カリントン「ベストと呼ばれる選手と戦いたい」

 26日に東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦は、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。今や世界のボクサーから注目される存在となっているが、戦前には1階級上のフェザー級の世界ランカーからの挑戦状も届いていた。

 井上のタパレス戦を前に米専門メディア「ファイトハイプ」公式YouTubeチャンネルが公開していたのは、WBO世界フェザー級11位のブルース・カリントン(米国)。2021年にプロデビューしたばかりだが、10戦10勝(6KO)で無敗のキャリアを積み重ねている将来が楽しみな26歳だ。「俺は『ベスト』と呼ばれる選手なら誰とでも戦いたい」と強者を求めるカリントンは「イノウエはそのうちの一人だ」と自ら名前を出した。

「階級を上げてボクサーたちを叩きのめしてきた。彼のことを尊敬しているし、大ファンなんだ」と常に挑戦を続けるスタイルに敬意。「それと同時に、俺は最高の選手とリングに上がりたいと思っている。自分に自身を持っているし、最高のボクサーである自負もある。うぬぼれているわけじゃなく、自分がリング上で出来ることは分かっているんだ」と自信を示した。

「みんなが最高だと思う選手を倒せる所を見せたい」とも語ったカリントン。井上自身はあと1、2年はスーパーバンタム級にとどまる意向を明かしており、対戦は現実的ではないかもしれないが、こうして「イノウエと戦いたい」という希望を集めることこそが、モンスターがメディアやファンのみならず、選手からもリスペクトを集めている一つの証明だろう。

(THE ANSWER編集部)