井上尚弥、米メディア独自PFPで1位奪還 クロフォード抜き、WBN「1年間で2階級…無視できない」
井上はタパレスを10回KOで撃破
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。男子では世界2人目、アジア人初の「2階級4団体統一」を達成し、加えて日本人最多タイの世界戦通算21勝も飾った。米専門メディア「ワールド・ボクシング・ニュース(WBN)」は27日付で最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを独自発表。井上がトップに返り咲いていた。
PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」のランキングが最も有名で、トップ10に名前が入るだけでも栄誉とされる。独自にランキングをつけている米メディアも複数あり、今回はWBNが井上を1位とした。
「ナオヤ・イノウエがテレンス・クロフォードからPFPの座を奪還」との見出しがつけられた記事では「“ザ・モンスター”はマーロン・タパレスを10回にKOし、1位の座を奪還した」と、7月にウェルター級で世界初の2階級4団体統一を達成したテレンス・クロフォードを抜いて1位に浮上したと伝えた。
井上は7月にスティーブン・フルトンを8回TKOで下し、スーパーバンタム級初戦で2本のベルトを手にした。しかし、わずか5日後にクロフォードがエロール・スペンスJr.を9回TKOで破ったことで、同メディアのランキングはクロフォードが首位の座を手にしていた。
「クロフォードの勝ち方によって、WBNはバドを1位にするしかなかった」と当時を振り返った記事では、昨年12月にバンタム級で4団体統一を果たし、約1年後に今度はスーパーバンタム級で4団体制覇した井上のスピード感にも注目。「1年間で、2階級で4団体統一することは無視できない」と首位奪還の理由も示していた。
(THE ANSWER編集部)