日本航空（JAL）が国際線の新たなフラッグシップとして導入するエアバスA350-1000型機が、フランス・トゥールーズのエアバスのデリバリーセンターで公開された。本稿では、機能性が大幅にアップグレードしたプレミアムエコノミークラスを特集する。

プレミアムエコノミークラスは「2-4-2」配列で全24席。現在のフラッグシップであるボーイング777-300ERよりも16席少ないが、その分「クオリティをアップグレードし、従来のビジネスクラスに近い快適性」（JAL・開発担当者）を目指したという。座席はサフラン・シーツ・フランス製で、プレミアムエコノミークラスとしては世界で初めて電動式のリクライニング機構とレッグレストを採用している。

シートピッチは約107センチ、座席幅は最大約48センチ。電動レッグレストは水平まで上げることができ、体育座りやあぐらなど、乗客が好みの姿勢でくつろげるようにした。

中央の4席の真ん中には固定式の大型パーティションを設置してプライバシー性を確保。その他の席にも可動式のパーティションを設けている。

機内エンターテインメント（IFE）は4K解像度モニターで、画面サイズは16インチ。Bluetoothで乗客自身のワイヤレスヘッドホンと接続できる。

エアバスA350-1000型機は、2024年1月24日に東京/羽田〜ニューヨーク線でデビュー予定。当面は隔日で投入される。年度内には2・3号機を導入予定で、2号機の導入後は同路線に毎日投入される。3号機の受領後は東京/羽田〜ダラス/フォートワース線でも運航する。