「地球沸騰化の時代が到来」――気候変動の“負の連鎖”を『タモリステーション』で総力取材

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「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」――国連が警鐘を鳴らした2023年。

この夏、世界の平均気温は観測史上最高を記録し、各地で深刻な干ばつや山火事が発生した。一方、巨大ハリケーンや豪雨被害も頻発。世界が異常気象に見舞われ続けた1年となった。

大型特番『タモリステーション』年内最後となる12月15日(金)の放送では、地球規模で進行する“気候変動”をテーマに掲げ、異常気象がもたらした壊滅的な被害を徹底取材。

私たち人類が足を踏み入れようとしている、気候変動の“負の連鎖”に迫っていく。

スタジオには2人の気候のスペシャリストを迎え、徹底解説。

気候変動について研究を進める三重大学大学院教授・立花義裕氏、東京大学大気海洋研究所教授・高薮縁氏とともに、わかりやすい実験も交えながら地球沸騰化の実情を学んでいく。

◆日本列島に押し寄せる異変!

まずは、日本列島で発生している気候や生態系をめぐる異変に着目する。

2023年、“夏”から“冬”へと急激な変化を遂げた日本。実は気候だけではなく、北海道でブリが大漁になるなど生態系にも異変が生じており、市街地ではクマの出没が相次いでいる。

木の実の凶作や個体数の増加などさまざまな要因がからんでいるとされているが、この冬さらに危惧されているのが、“冬眠しないクマ”の増加。

番組ではその背景、そして脅威を深掘りしていく。

◆ハワイ史上最悪の火災にも異常気象の影!

2023年、世界各地で猛威を振るったのが、想定をはるかに超える大規模な山火事被害。カナダでは今年だけで5000件以上の山火事が発生、延焼面積が例年の6倍にまで広がっている。

カナダ屈指の観光地・ケロウナでは、かつてない規模とスピードで被害が拡大、ニューヨークの空を不気味なオレンジ色に染め上げたことが大きなニュースとなった。

そんなケロウナに設置された定点カメラ映像で判明したのは、“驚異の延焼スピード”だった? さらに、ケロウナ住民が目撃した、恐ろしい異変とは。

山火事と気候変動が互いに悪影響をもたらしあう“負の連鎖”に迫る。

また、ハワイ史上最悪の被害となったマウイ島の大規模火災も取材。一度は消火されたかに見えた山火事だが、その5時間半後に海辺の街・ラハイナで同時多発的に火の粉が上がり、壊滅的な被害に。

19世紀の街並みが残る古都・ラハイナを焼きつくした壮絶な火災は、なぜ起きたのか?

その背後には“ある気象現象”があったことが発覚。その気象現象の“正体”とは?

8月の発生からおよそ4カ月、これまで取材が規制されていたラハイナの市街地に、番組のカメラが潜入。あのとき、ラハイナで何があったのか、緊迫のドキュメントもつづる。

◆気候の二極化!スタジオでタモリが実験!

そして、世界各地で進む、干ばつと豪雨の“二極化”も徹底分析する。

ほぼ同時期に、なぜ対照的な異常気象が起きるのか? スタジオで実験装置を使い、その原因を可視化していく。

このほか、温暖化でありながら各地でドカ雪が増えている謎にも注目。相反しているように見える2つの現象は、いったいどう関係しているのか。

私たち人類は温暖化を食い止め、地球を元の姿に戻すことができるのか?