きょうの為替市場でドル円は147円付近での値動きとなっている。この日発表の米求人件数が予想以上の減少を示したことから、ドル円は売りが強まり146.60円付近まで急速に下落した。ただ、直ぐに買戻しが入り147円台に戻す展開。下値での押し買いも活発に出て来ているようだ。

 一方、再度150円を目指そうという気配もない。本日は米国債利回りが低下していることもあり、上値では戻り待ちの売りも控えている模様。

 12月に入ってドル売りが一服しているが、市場では来年の利下げ期待が高まっている。若干行き過ぎとの見方も少なくない。短期金融市場では来年末までに5回の利下げを織り込む動きが出ており、来年末時点で政策金利は4.00-4.25%まで低下すると見込んでいる状況。この状況を正当化するには景気後退が必要との指摘も出ているほどだ。先週のパウエルFRB議長の講演を始め、FOMC委員は利下げ期待は時期尚早と完全否定している中で、さすがにやり過ぎとの声が出てもおかしくはない。

USD/JPY 147.09 EUR/JPY 158.91
GBP/JPY 185.40 AUD/JPY 96.45

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美