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大分県国東市のリトルシニアチームで野球に打ち込む中学生の左投手、廣石和真(ひろいしかつま)投手が、年末に台湾で開催される国際大会に九州代表として出場します。大会に向けて意気込む廣石投手を取材しました。

【写真を見る】中学2年で最速130キロ左腕、七色の変化球

「僕ですか!」

国東市の硬式野球チームで汗を流す別府市北部中学の2年生、廣石和真投手は創部2年目となる大分国東リトルシニアのピッチャー陣の中心で、秋の九州大会では去年の優勝校を下してベスト4に導きました。すると11月、リトルシニアリーグの九州代表に選ばれ、台湾での国際大会に出場することになりました。

(大分国東リトルシニア・廣石和真投手)「はっきり言って、自分が代表に選ばれるとはあまり思ってなかったので、監督から言われたときは大きい声で『僕ですか!』と言ってしまいました」

廣石和真投手は中学生ではトップレベルの130キロ近い力強いストレートを、球の出どころが見えづらい投球フォームで投げ込む左腕です。球種もストレートのほかに、カーブ、スライダー、シュート、チェンジアップをもっています。指導するのは、30年近く高校野球に携わり、甲子園でも指揮をとったことのある塔鼻充監督です。

(大分国東リトルシニア・塔鼻充監督)「スピンのかかって伸びのあるストレートですね。それから何と言ってもクロスファイヤーですね。インコースにズバッと来ますので。それは中学生だったら打つのは大変かなと思うボールです」

名将の的確なアドバイスをいかす

練習の後、帰宅後はすぐに野球ノートを書いてその日の反省点を洗い出します。ノートは赤線がびっしり。週に1回、塔鼻監督に提出して対話を深めています。

(廣石和真投手)「必ずたくさん書いてくれてとてもありがたいです。きょうの反省はストレートの質は良かったんですが、アウトコースインコースのコントロールが少しブレていた。前の自分を振り返ったりするときによく見るので、とても大事だと思います」

(父・和章さん)「九州代表に選ばれたことは予想外の出来事でしたね、うれしかったです」
(母・みのりさん)「まあ、まず元気で野球できてるということが一番何より。それがまずあれば成績とか結果とか、どういう選手になるかはその次でいいかなと思ってますけどね」

(廣石和真投手)「こう思ってくれてるんだなあというのがわかったので、うれしかったですし、期待に応えていけるように頑張っていきたいです」

家族やチームの温かいサポートを力に変えて野球に打ち込む廣石投手。12月24日から台湾で開催される国際大会「2023 台北 U15 ベースボール インターナショナル トーナメント」に挑みます。

(大分国東リトルシニア・廣石和真投手)「相手チームの4番バッターとか勝負強いバッターと対戦するときに自分の力がどれだけ通用するのかというのがワクワクします。ピンチだったりチャンスのときにチームを救えるチームを勢いづけるようなプレーをしたいと思っています」