神戸でプレーしていたセルジ・サンペール【写真:高橋 学】

写真拡大

神戸に5シーズン在籍、サンペールが日本時代を回想「多くの人から愛情を受け取った」

 J1ヴィッセル神戸でプレーしたスペイン人MFセルジ・サンペールが、スペイン紙「スポルト」のインタビューで日本時代について振り返り、「日本での日々はとても幸せだった」「一生忘れないよ」と日本愛を語っている。

 FCバルセロナ下部組織出身のサンペールはトップチーム昇格後、期限付き移籍でグラナダやラス・パルマスなどでもプレーし、2018-19シーズンにバルセロナへ復帰。19年3月に契約を解除し、神戸に完全移籍した。その後、神戸には23年夏まで在籍し、5シーズンを日本で過ごしたなか、J1リーグ戦では通算88試合に出場した。

 神戸退団後、元バルセロナDFジェラール・ピケ氏がオーナーを務めるスペイン2部FCアンドラと契約したサンペール。スペイン紙のインタビューで“日本での冒険”について回想し、「日本での日々はとても幸せだったし、多くの人から愛情を受け取った。神戸がホームだったけど、東京での加入会見には多くの報道陣が駆けつけ、試合ではたくさんの人がスタジアムに来てくれた。神戸での退団セレモニーも素晴らしかった。一生忘れないよ」と思いを明かした。

 日本時代について「故郷からすごく離れていて、コロナ禍も関係して家族に会えなかった。そういう意味では難しい数年間だった」と言及した一方、神戸で共闘した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(現エミレーツ・クラブ)の存在は大きかったという。

「彼(イニエスタ)は、僕が大きな怪我をした過去を知っていて、『神戸でまたサッカーを楽しもう、また一緒にプレーしよう』と言ってくれた。彼が真っ先に電話をくれて、僕を説得してくれたんだ。結局、2日後には日本へ飛んでいたよ」

 7月16日に行われたJ1リーグ第21節・サガン鳥栖戦を最後に退団したサンペール。神戸時代も怪我により長期離脱した期間があったものの、日本での日々は素晴らしい思い出としてサンペールの心に刻まれているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)