舞台装置が倒れて6人が負傷する事故が起きた舞台「Endless SHOCK」の上演が20日の夜の部から再開し、入場するファン=2015年3月20日、東京都千代田区の帝国劇場 Photo:JIJI

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『週刊ダイヤモンド』11月18日号の第1特集は「ジャニーズ帝国 最強ビジネスの真実」です。性加害問題で崩壊が進むジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)のビジネスとカネを徹底解剖します。ジャニーズのビジネスモデルの柱はコンサートですが、実は舞台も重視されてきました。昨年の主な舞台をプロデュースしたKinKi Kidsの堂本光一と滝沢秀明(現TOBE社長)のチケット推計売上額はどちらに軍配が上がったのでしょうか。(ダイヤモンド編集部)

創業当時から重視されてきた舞台
「少年たち」や「滝沢歌舞伎」が有名

 ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)のビジネスモデルの大黒柱はコンサートとファンクラブの会費だ。だが、約60年前の創業当時から、重視されてきたものがある。それが舞台だ。

 創業者の故ジャニー喜多川がこだわったこともあるが、実は舞台はジャニーズJr.の育成の場でもあるのだ。そして、コンサートほどではないが、チケット売り上げのほかに、グッズ販売も見込める。

 舞台の中で、最も歴史が古いのが、「少年たち あの空を見上げて」である。初演は1969年のフォーリーブスにさかのぼる。長くジャニー氏が演出を手掛けてきたが、2021年からは滝沢秀明(現TOBE社長)にバトンが移った。

 滝沢秀明の名前を冠した「滝沢歌舞伎」も人気舞台の一つだ。初演は10年で、上半身裸のタレントたちが一斉に太鼓を打ち鳴らす「腹筋太鼓」で知られる。滝沢がジャニーズ事務所を去った後の23年は、Snow Manのメンバーの岩本照が演出を手掛けた。

 そして、堂本光一が主演する「Endless SHOCK」も人気舞台の一つだ。00年から毎年上演し、単独主演ミュージカルの上演回数では歴代1位だ。当初はジャニー氏のプロデュースだったが、光一が自ら志願し、プロデューサーに就いた。

 近年のジャニーズの主な舞台では、堂本光一と滝沢秀明がプロデュースしたものが、動員数を競ってきた。次ページでは、22年のジャニーズ事務所が実施した主な舞台の動員数を基にチケット売上額を推計した。堂本光一と滝沢秀明のどちらの舞台が上回ったのか。

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