ソフトバンクは9月29日、法人の脱炭素経営を支援するクラウドサービス「クラウド炭素管理」を発表した。10月1日より販売開始する。

「クラウド炭素管理」の画面イメージ

「クラウド炭素管理」は、ゼロボードが開発・提供するGHG(温室効果ガス)の排出量を算定・可視化するクラウドサービス「Zeroboard」を基に、ソフトバンクが提供する法人向けのソリューションなどとの連携を見据えて最適化されたクラウドサービス。

活動量(調達量や使用量)を入力するだけで、国際基準であるGHGプロトコルに準じたCO2排出量の算定が可能。サプライチェーン全体(Scope1〜3)の算定に対応するほか、第三者機関からISO14064-3に準拠した妥当性評価を取得したシステムとなっている。

操作性に優れたUIかつ視認性が高いダッシュボードで専門的な知識がなくてもデータの可視化や削減管理が可能。顧客企業や消費者への開示などに活用が想定される、カーボンフットプリントの算定に対応する。また、温対法や省エネ法、自治体の条例への対応状況を取りまとめるレポーティング機能も備え、気候変動に対する企業の取り組みをステークホルダーに対して適切に訴求することができる。さらに、会計システムなどの他のシステムとのデータ連携やサプライヤーからのデータ収集・連携も可能。

「クラウド炭素管理」とソフトバンクのIoTデバイスの連携イメージ

ソフトバンクは、「クラウド炭素管理」で得られたデータを基に、脱炭素化に向けた戦略の立案や実行などのニーズに合わせたコンサルティングを行うほか、同サービスとソフトバンクの法人向けソリューションを併せて提案するなど、顧客のカーボンニュートラルの推進を幅広く支援する。たとえば、位置情報を取得できるソフトバンクのIoTデバイスを車両に搭載し、車両の走行時間や距離を計測して得られたデータを「クラウド炭素管理」と連携させることで、CO2排出量を正確かつ迅速に算出・可視化することが可能となる。