「マチ★アソビール」作りに向けてとくしまアニメ大使・中村繪里子が自ら植樹したすだちを収穫するため神山町に赴いた「マチ★アソビール収穫祭」レポート
2023年10月28日(土)・29日(日)にイベント「マチ★アソビ vol.27」の開催を控える徳島で、まさにそのマチ★アソビに向けてのプレイベントのような形で「マチ★アソビール収穫祭」が開催されました。内容は、とくしまアニメ大使を務める声優の中村繪里子さんらが2017年に植樹したすだちをみんなで収穫するというもので、中村さんは自ら農園で収穫を行いました。
マチアソビール収穫祭 開催決定!
・目次
◆声優・中村繪里子と徳島の関わり
◆マチ★アソビール収穫祭
そもそも、なぜ声優である中村さんがすだちを植樹したのか、その植えたすだちを収穫するのかという流れは、ある程度マチ★アソビに詳しくないとわからない話なので、経緯を以下にまとめました。「前提はおいといて、収穫祭はどうだったんだ?」という人は経緯をすっ飛ばして当日の様子からご覧ください。
◆声優・中村繪里子と徳島の関わり
中村さんは2012年、マチ★アソビ vol.9内で開催されたニュータイプアニメアワード2012で女性声優賞、女性キャラクター賞(「アイドルマスター」天海春香)、マスコットキャラクター(「アイドルマスター」ハム蔵)の3タイトルを受賞しました。
「ニュータイプアニメアワード2012」はアイドルマスターとFate/Zeroの一騎打ちに - GIGAZINE
ニュータイプアニメアワードは、アニメ雑誌「ニュータイプ」が行っている、その年最も優秀だったアニメを複数の部門で表彰するイベントで、もともとは誌上で行われていましたが、2011年から、実際に受賞作品のキャストやスタッフを招いての表彰式がマチ★アソビの中で開催されるようになりました。
リアルイベントとして2回目にあたる2012年から、受賞記念に手形レリーフを作ることになり、2013年3月、春の小規模イベントとして初開催された「ぷち★アソビ vol.1」で、手形取りが行われ、中村さんも参加。
女性声優賞などを獲得した中村繪里子さんが手形取り - GIGAZINE
2013年5月開催のマチ★アソビ vol.10では徳島駅一日駅長を担当しました。
声優・中村繪里子さんが徳島駅の一日駅長になって駅内が大混雑 - GIGAZINE
こうした流れを受ける形で、2014年10月開催のマチ★アソビ vol.13で、中村さんは徳島県から「とくしまアニメ大使」の委嘱を受けることに。
「とくしまアニメ大使」となった中村繪里子さん♪ @eriko_co_log よろしくお願いいたしま すだちーッ☆ #machiasobi #マチアソビ pic.twitter.com/Ycq6yxPLe3— すだちくんオフィシャル【公式】 (@sudachikun_offi) October 11, 2014
大使となったということで、中村さんのもとには徳島県のいろいろなものをアピールする仕事が舞い込むことに。2015年3月開催の「ぷち★アソビ vol.3」では大住いちご園でいちご狩りを実施。その様子は後日、「徳島県 旅★アソビBOOK」というPR誌に掲載されました。
そして、徳島県といえばすだちということで、2017年3月のぷち★アソビ vol.5でついに植樹ツアーが開催された、というわけです。
◆マチ★アソビール収穫祭
この収穫祭は「現地集合、現地解散」のイベントということで、おのおの、神山温泉 ホテル四季の里へ集合。
「マチアソビ−ル収穫祭様」の名前で昼食会場が用意されていました。
すだち園はホテルの近く、四季の里創造の森の中にあります。
収穫祭のための看板が作られていました。
収穫祭前のすだち園。
遠目から見ても鈴なりのすだち。
まずは、収穫するすだちについて、過去の写真を見なが振り返っていく中村さん(左から2人目)たち。
植樹の際、「中村繪里子植樹」という柱を立てたのですが、風雨などにより傷みが進んだため、新しい板を貼ることに。当初、中村さんはすだち園に「なかむらむら」という名前をつけていましたが、すだち園だとわかるように「なかむらすだちむら 中村繪里子」と揮毫。すだち園を手がけるNPO法人マチ★アソビの多田さんがもう傷まないようにコーティングしてから設置する予定だという話をすると、中村さんからは「また書きますよ」と心強い言葉が。
すだちの収穫をするのは中村さんはもちろん、収穫祭参加者も全員が初めて。
このため、「すだち師匠」から収穫方法についてレクチャーを受けました。すだちの枝にはトゲがあるため注意することのほか、枝を残したままにしておくと実と実がぶつかったときにお互いに皮を傷つけてしまうため、実を取ったあとさらにヘタの近くで短く切る「2度切り」をすることなどが周知されました。
そしていよいよ農園へ。
まずは「なかむらすだちむら」村長である中村さんによる、最初の「ひともぎ」。
すだち師匠の教えを守り、2度切りをする中村さん。
2人1組になって収穫を進めていきます。中村さんも収穫中ですが、みんなすだちに集中していました。
収穫の様子はこんな感じ。和気あいあいと話をしながら収穫している様子がわかります。
「マチ★アソビール収穫祭」でとくしまアニメ大使・中村繪里子さんらがすだちを収穫 - YouTube
すだちの木には果実のほかに、セミの抜け殻がついていたり、クモが大きな巣を張っていたり。
「下から見上げるとすだちを見つけやすい」ということでのぞきこんでみました。すだちは収穫時点では緑色で葉っぱとの見分けがつきづらく、農家の方でも、終わったつもりの木をチェックしたらまだすだちが残っているということがあるそうです。
まずはカゴ1つ分のすだちを収穫。これでおよそ20kg。
農園の手前側にあった木が終わったら、次は奥の方へと収穫を進めていきます。
下から見上げても、すだちを見つけることがなくなってきました。
収穫はおよそ45分間で終了。
今回は農園全体にあったすだちの9割、およそ180kgが収穫できたそうです。なお、2022年は徳島県内全体ですだちが不作になり、このすだち農園の収穫量は60kgだったので、3倍に増えたことになります。
収穫後の農園はこんな感じ。見えている範囲にはすだちはまったく見つかりません。
採ったすだちを前に記念撮影。
農園のすだちは、2022年のマチ★アソビ vol.25ではスダチクワに使用されましたが、2023年はイベント名の通りマチ★アソビールに使われることになります。使用されるすだちは神山町産、ビール醸造は上勝町と、徳島パワーを組み合わせた品となります。「マチ★アソビール」に関しては、2023年10月28日(土)・29日(日)のマチ★アソビ vol.27で発表イベントが行われる予定なので、お楽しみに。