夏の終わりが運命の分かれ道…3タイプある“複合夏老け”の自宅ケアを専門医に聞く「室内温度28度以下に…高温多湿やエアコンも要因に」
夏の間に受けた紫外線や高温多湿などの環境ストレスは、秋になってから肌の老化として現れやすく、「夏老け」と呼ばれています。複数の要因が絡んで起こるため、それぞれ原因と対策が異なります。本記事では、夏の終わりに気になる肌トラブルや原因、ホームケアについて、共立美容外科の渡邊慎先生に聞いた。
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◆3タイプある“複合夏老け”…紫外線だけでなく、エアコンやストレスも原因に
夏の終わりは、肌トラブルが多く、肌の老化が顕著に現れる季節です。「夏老け」と呼ばれ、3タイプに分けられています。
(1)シミ老けタイプ:シミが濃くなったり、肌全体が茶色っぽくくすみ、シミやそばかすが増えたように感じます。これらは、紫外線によりメラニンが大量に生成されて肌に蓄積することで起こります。また、ターンオーバーの遅れにより、不要な角質やメラニンの排出ができないことも原因です。
(2)シワ老けタイプ:肌が乾燥し、ファンデーションが小じわに溜まったり、ほうれい線が濃くなったり、笑っていなくても目じりのシワが気になったりします。肌の水分量が不足して起こるため、乾燥肌や敏感肌の方に多いです。また、肌が乾燥するとバリア機能も低下するため、紫外線のダメージを受けやすくなります。すると、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが破壊されてハリを失い、シワが深くなっていきます。
(3)ぐったり老けタイプ:目の下のクマが気になり、顔色が悪く、肌に透明感がなくなります。また、体がだるいといった症状もでます。習慣が不規則で睡眠が不十分、1日中エアコンの効いた部屋にいるなど、生活習慣に問題があります。
これらは、紫外線だけでなく、高温多湿やエアコンなどの環境要因やストレスやホルモンバランスなどの体内要因も関係しています。“複合夏老け”と呼ばれ、“複合夏老け”と呼ばれ、一見するとどこから手をつけていいかわからないかもしれませんが、実は美容液でも効果的にケアすることができます。また、生活習慣を整えることで改善が期待できます。
「1日2回以上の保湿ケア。エアコンは26〜28度が推奨温度とされていますが、設定温度だけでなく室内の温度を28度以下に保つことが大切です」(渡邊慎さん)
◆晩夏の肌トラブルの改善には、「紫外線対策」「保湿ケア」「生活習慣」が重要
複合夏老けには、美容液を使って肌の水分保持力を高めることが大切です。水分保持力が高まると、肌のバリア機能やターンオーバーが正常に働き、紫外線や乾燥などの外的刺激に強くなります。また、美容液には美白や抗酸化、抗炎症、抗糖化などの効果があるものもありますので、自分の肌悩みに合わせて選ぶことができます。晩夏の肌トラブルを防ぐためには、以下のポイントに注意しましょう。
(1)紫外線対策:日焼け止めは2時間おきに塗り直し、帽子や日傘などで直射日光を避け、ブルーライトや近赤外線などの可視光線にも注意しましょう。
(2)保湿ケア:洗顔後は化粧水や美容液で肌に水分を与え、乳液やクリームで水分を閉じ込めることが重要です。また、高濃度のヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合された美容液で肌のハリや弾力を高めましょう。
(3)生活習慣:ビタミンA・C・Eやポリフェノールなどは、紫外線による酸化ストレスを抑える効果があります。また、食事やサプリメントから抗酸化作用のある成分を摂取することで、肌の老化を防ぐことができます。女性ホルモンのバランスも要因の1つにあります。女性ホルモンはエストロゲンと似た作用を持つ大豆イソフラボンやプラセンタなどで補うことができます。さらに、睡眠や運動、ストレス発散などで自然に分泌されるように心がけましょう。
シミやくすみ、しわやたるみなどが同時に進行し、一気に老けて見えることもあります。紫外線対策や保湿ケアでも治りにくい場合もあります。美容クリニックでは、以下のような処置方法があります。
シミやくすみには、レーザー治療が有効です。レーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させ、シミを分解・排出させます。レーザー治療は種類や回数によって効果やダウンタイムが異なりますが、一般的には数回の施術でシミが薄くなるか消えることが期待できます。レーザー治療の例としては、シミ取りレーザーやレーザートーニングなどがあります。
しわやたるみには、注射や糸リフトなどの切らない若返り術がおすすめです。注射はヒアルロン酸やボトックスなどの成分を皮下に注入して、しわを埋めたり筋肉を弛緩させたりします。
「注射では、ヒアルロン酸注入・ボトックス・PRP皮膚再生療法など。レーザー治療、注射、糸リフト以外では、トレチノインが配合されたクリームや切らない目の下のたるみ取り、眉下切開、フェイスリフトなどがあります」(渡邊慎さん)
また、糸リフトは吸収性の糸を皮下に挿入して、皮膚を引き上げたりコラーゲンを生成させたりします。注射や糸リフトは施術時間が短く、ダウンタイムも少ないので、日常生活に影響しにくいです。
「糸リフトは肌に糸を挿入することで、たるみ・しわ・肌のハリを改善したり、フェイスリフトを形成したりするために使用する美容の糸の総称です。当院では「テスリフト」「バーブツーアンカー」「VOVリフト」などが人気です」(渡邊慎さん)
以上のように、複合夏老けに効く美容クリニックでの処置方法は様々です。自分の肌の状態や目的に合わせて、最適な施術を選ぶことが大切です。
「近年は美容外科の敷居が低くなったことから、美容外科や美容皮膚科へ相談する方が増えたと思います。しみやくすみにはレーザー治療、しわにはヒアルロン酸注入・ボトックス・PRP療法、たるみには糸リフト・ハイフなど、当院ではあらゆる悩みに応じて治療をご提案できるよう準備しています」(渡邊慎さん)
夏の終わりは、肌にとっては老化リスクの高い時期で複数の要因が絡んで起こります。自分の肌悩みに合わせて選ぶことが重要です。いまからでもできるだけケアすることで、複合夏老けのリスクを減らしていきましょう。
【監修者】共立美容外科・渡邊慎さん
2018年、岩手医科大学を卒業。2018年、千秋病院に入職。2020年、大手美容外科に入職後、院長も務める。2022年、共立美容外科に入職。2023年、大分院の院長に就任。
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◆3タイプある“複合夏老け”…紫外線だけでなく、エアコンやストレスも原因に
(1)シミ老けタイプ:シミが濃くなったり、肌全体が茶色っぽくくすみ、シミやそばかすが増えたように感じます。これらは、紫外線によりメラニンが大量に生成されて肌に蓄積することで起こります。また、ターンオーバーの遅れにより、不要な角質やメラニンの排出ができないことも原因です。
(2)シワ老けタイプ:肌が乾燥し、ファンデーションが小じわに溜まったり、ほうれい線が濃くなったり、笑っていなくても目じりのシワが気になったりします。肌の水分量が不足して起こるため、乾燥肌や敏感肌の方に多いです。また、肌が乾燥するとバリア機能も低下するため、紫外線のダメージを受けやすくなります。すると、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが破壊されてハリを失い、シワが深くなっていきます。
(3)ぐったり老けタイプ:目の下のクマが気になり、顔色が悪く、肌に透明感がなくなります。また、体がだるいといった症状もでます。習慣が不規則で睡眠が不十分、1日中エアコンの効いた部屋にいるなど、生活習慣に問題があります。
これらは、紫外線だけでなく、高温多湿やエアコンなどの環境要因やストレスやホルモンバランスなどの体内要因も関係しています。“複合夏老け”と呼ばれ、“複合夏老け”と呼ばれ、一見するとどこから手をつけていいかわからないかもしれませんが、実は美容液でも効果的にケアすることができます。また、生活習慣を整えることで改善が期待できます。
「1日2回以上の保湿ケア。エアコンは26〜28度が推奨温度とされていますが、設定温度だけでなく室内の温度を28度以下に保つことが大切です」(渡邊慎さん)
◆晩夏の肌トラブルの改善には、「紫外線対策」「保湿ケア」「生活習慣」が重要
複合夏老けには、美容液を使って肌の水分保持力を高めることが大切です。水分保持力が高まると、肌のバリア機能やターンオーバーが正常に働き、紫外線や乾燥などの外的刺激に強くなります。また、美容液には美白や抗酸化、抗炎症、抗糖化などの効果があるものもありますので、自分の肌悩みに合わせて選ぶことができます。晩夏の肌トラブルを防ぐためには、以下のポイントに注意しましょう。
(1)紫外線対策:日焼け止めは2時間おきに塗り直し、帽子や日傘などで直射日光を避け、ブルーライトや近赤外線などの可視光線にも注意しましょう。
(2)保湿ケア:洗顔後は化粧水や美容液で肌に水分を与え、乳液やクリームで水分を閉じ込めることが重要です。また、高濃度のヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合された美容液で肌のハリや弾力を高めましょう。
(3)生活習慣:ビタミンA・C・Eやポリフェノールなどは、紫外線による酸化ストレスを抑える効果があります。また、食事やサプリメントから抗酸化作用のある成分を摂取することで、肌の老化を防ぐことができます。女性ホルモンのバランスも要因の1つにあります。女性ホルモンはエストロゲンと似た作用を持つ大豆イソフラボンやプラセンタなどで補うことができます。さらに、睡眠や運動、ストレス発散などで自然に分泌されるように心がけましょう。
シミやくすみ、しわやたるみなどが同時に進行し、一気に老けて見えることもあります。紫外線対策や保湿ケアでも治りにくい場合もあります。美容クリニックでは、以下のような処置方法があります。
シミやくすみには、レーザー治療が有効です。レーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させ、シミを分解・排出させます。レーザー治療は種類や回数によって効果やダウンタイムが異なりますが、一般的には数回の施術でシミが薄くなるか消えることが期待できます。レーザー治療の例としては、シミ取りレーザーやレーザートーニングなどがあります。
しわやたるみには、注射や糸リフトなどの切らない若返り術がおすすめです。注射はヒアルロン酸やボトックスなどの成分を皮下に注入して、しわを埋めたり筋肉を弛緩させたりします。
「注射では、ヒアルロン酸注入・ボトックス・PRP皮膚再生療法など。レーザー治療、注射、糸リフト以外では、トレチノインが配合されたクリームや切らない目の下のたるみ取り、眉下切開、フェイスリフトなどがあります」(渡邊慎さん)
また、糸リフトは吸収性の糸を皮下に挿入して、皮膚を引き上げたりコラーゲンを生成させたりします。注射や糸リフトは施術時間が短く、ダウンタイムも少ないので、日常生活に影響しにくいです。
「糸リフトは肌に糸を挿入することで、たるみ・しわ・肌のハリを改善したり、フェイスリフトを形成したりするために使用する美容の糸の総称です。当院では「テスリフト」「バーブツーアンカー」「VOVリフト」などが人気です」(渡邊慎さん)
以上のように、複合夏老けに効く美容クリニックでの処置方法は様々です。自分の肌の状態や目的に合わせて、最適な施術を選ぶことが大切です。
「近年は美容外科の敷居が低くなったことから、美容外科や美容皮膚科へ相談する方が増えたと思います。しみやくすみにはレーザー治療、しわにはヒアルロン酸注入・ボトックス・PRP療法、たるみには糸リフト・ハイフなど、当院ではあらゆる悩みに応じて治療をご提案できるよう準備しています」(渡邊慎さん)
夏の終わりは、肌にとっては老化リスクの高い時期で複数の要因が絡んで起こります。自分の肌悩みに合わせて選ぶことが重要です。いまからでもできるだけケアすることで、複合夏老けのリスクを減らしていきましょう。
【監修者】共立美容外科・渡邊慎さん
2018年、岩手医科大学を卒業。2018年、千秋病院に入職。2020年、大手美容外科に入職後、院長も務める。2022年、共立美容外科に入職。2023年、大分院の院長に就任。