コカ・コーラが2023年9月12日に、977年先の西暦3000年をイメージしてAIと共同開発したという期間限定フレーバー「Coca‑Cola Y3000 Zero Sugar」を発表しました。同時に、画像生成AI「Stable Diffusion」を使用して写真を加工できるウェブアプリ「Coca-Cola Y3000 AI Cam」も公開されています。

Coca-Cola® Creations Imagines Year 3000 With New Futuristic Flavor and AI-Powered Experience

https://www.coca-colacompany.com/media-center/coca-cola-creations-imagines-year-3000-futuristic-flavor-ai-powered-experience

Coca-Cola embraces controversial AI image generator with new “Y3000” flavor | Ars Technica

https://arstechnica.com/information-technology/2023/09/ai-hype-reaches-coca-cola-with-new-y3000-flavor-co-created-with-ai/

コカ・コーラによると、Coca‑Cola Y3000 Zero Sugarは「ファンが感情、希望、色、フレーバーなどを通じてどのように未来を思い描くかを理解し、人間とAIの共同作業によって生み出されたものです。世界中のファンの視点とAIから収集された洞察を組み合わせることで、コカ・コーラはY3000のユニークな味を創造するインスピレーションを得ました」とのこと。



「世界中のファン」の視点が盛り込まれている割に、Coca‑Cola Y3000 Zero Sugarはアメリカ・カナダ・中国・ヨーロッパ・アフリカの一部市場にのみ展開されるため、日本では販売される予定はありません。

Y3000のパッケージには以下のQRコードが記載されており、消費者はカメラでスキャンしてCoca-Cola Creations Hubにアクセスしたり、Stable Diffusionで画像を加工する「Coca-Cola Y3000 AI Cam」を利用したりできます。



実際に上記のQRコードをスキャンすると、以下のように表示されました。「GO」をタップしてみます。



赤枠で囲われたボタンをタップ。



カメラの使用許可が求められるので許可します。



以下のようになるので、被写体を画面に収めてシャッターボタンをタップします。



球体をドラッグして加工したいものに重ねてから、下のチェックマークのボタンをタップします。



すると、Androidのマスコットキャラクターのドロイド君が未来都市のオブジェのようになりました。下の方にあるボタンから画像をダウンロードしたり、SNSなどでシェアしたりできます。



コカ・コーラのグローバル戦略担当シニアディレクターであるオアナ・ヴラド氏は「私たちは、コカ・コーラが3000年になっても現在と同じように人気で爽やかな存在であることを願い、未来から来たコーラはどんな味なのか、そして未来から来たコーラはどんな体験をさせてくれるのか、というコンセプトの探求に挑みました」と話しました。