前走の麦秋Sを制したエルバリオ(撮影:下野雄規)

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 麦秋Sを制したエルバリオ(牡4、栗東・高野友和厩舎)が、プロキオンステークス(3歳上・GIII・ダ1400m)で重賞初挑戦初制覇を狙う。

 エルバリオは父ドレフォン、母インナーアージ、母の父ディープインパクトの血統。母の全妹には15年のオークスと秋華賞を制したミッキークイーンがいる。デビュー3戦は芝で3着、5着、8着と尻すぼみだったが、4戦目でダートに転じて初勝利。その後、1勝クラスで足踏みが続いたが、4走前に1年3か月ぶりの白星を挙げると、2勝クラスも連勝。3勝クラスも僅か2戦でクリアして、重賞初挑戦へとこぎ着けた。

 ドレフォン産駒はこれまでに3世代がデビュー。JRAでは芝で32勝、ダートで131勝を挙げているが、意外にも重賞勝ちはジオグリフの22年皐月賞と21年札幌2歳Sのみ。ダートに限れば4戦して、22年レパードSのタイセイドレフォンの2着が最高着順となっている。

 ここでJRAダート重賞初制覇となれば、10日と11日に開催されるセレクトセールに向けても絶好のアピール。父のためにもエルバリオがタイトル奪取といきたいところだ。