フランス・アルデシュ県の飛行禁止空域を飛んでいた観光用飛行機が、多用途戦闘機・ラファールの誘導により近くの空港へ緊急着陸しました。後に、この観光用飛行機は麻薬を密輸していたことが分かりました。

Drugs rain down on French countryside after fighter jet intercepts suspected smuggler | Fox News

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治安当局の発表によると、一人乗りの観光用飛行機が原子力発電所近くの飛行禁止空域を飛んでいるとの情報を受け、ラファールを出動させて様子を見に行かせたとのこと。ラファールのパイロットの話では、観光用飛行機を操縦していた人物はコックピット内で動揺した様子を見せ、「非常に不安定な行動」を取っていたそうです。



ラファールの到着から数分もしないうちに、観光用飛行機のパイロットは飛行機のドアを開けて荷物を上空から投棄。その後ラファールの誘導によりアルデシュ県ラナスの滑走路に緊急着陸し、パイロットは逮捕されました。



地元の検察当局によると、すでに投棄された荷物15個の回収に成功しており、その中からは推定30kgの「白い粉」が発見されているとのこと。この粉の正体については分析中とのことです。

また、コックピットとパイロットのバッグからは推定4万5000ユーロ(約700万円)相当の薬物が発見されています。当局によると、パイロットはポーランド国籍の人物で、麻薬犯罪の前科があるとのこと。



フランスでは麻薬の密輸が相次いでおり、2023年3月にはフランス北部の海岸で2トン以上のコカインが発見されています。フランス内務省によると、2022年には過去最高となる156.7トンの麻薬を押収しているそうです。