1位は東京都内「3299万円」の駅! 東京駅まで“電車で30分”以内「ファミリー向け中古マンションの価格相場が安い駅」ランキング発表
リクルート(東京都千代田区)が運営するニュースサイト「SUUMOジャーナル」が、日本を代表する巨大ターミナル・東京駅までアクセスしやすい街にある、中古マンションの価格相場に関する調査結果を発表。そのうち、カップル・ファミリー向けの「価格相場が安い駅」をランキング形式で発表しました。
同率2位は3駅
対象となる駅は、不動産サイト「SUUMO」に掲載されている、東京駅まで電車で30分圏内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)。対象物件は、駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみのカップル・ファミリー向け中古マンション(50平米以上〜80平米未満)です。
データ抽出期間は2022年4月から2023年3月で、同期間に掲載された中古マンション価格から中央値を算出。なお、所要時間は朝7時30分〜9時の検索結果から算出し、乗り換え回数が2回までの駅を掲載しています。
同率2位は「小菅駅」「足立小台駅」「青井駅」の3駅。価格相場は同額の3380万円で、いずれも東京都足立区の駅です。
このうち「青井駅」はつくばエクスプレスの駅で、まず南千住駅に行き、そこからJR上野東京ライン直通のJR常磐線に乗り換えると、計約25分で東京駅にたどり着きます。同駅の開業は2005年ですが、それ以前より都営住宅などが建ち並ぶ住宅地だったためか、駅北側に古くからある商店街が続いています。毎月第4日曜には花火を合図に朝市が開かれ、第2土曜にも夕市が開催されています。駅周辺にはまとめ買いに便利なスーパーもある他、公園が多い点は子どもがいるファミリーにうれしいポイントといえそうです。
そして、1位となったのは「六町駅」(東京都足立区、つくばエクスプレス)で、価格相場は3299万円でした。つくばエクスプレス区間快速で北千住駅に出てから、JR上野東京ライン直通のJR常磐線快速に乗り換えれば、計約27分で東京駅に到着します。つくばエクスプレスで6駅目の秋葉原駅で、山手線などJR各線や東京メトロ日比谷線に乗り換えができる点も便利です。4駅目の浅草駅では、少々地上を歩く必要がありますが、東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、都営地下鉄浅草線の浅草駅に乗り継ぐこともできます。
2005年の同駅開業に合わせて大規模な区画整理事業が行われたため、駅周辺には築浅の住宅も目立つ新しい街並みが広がっています。駅前広場に面して児童公園が整備されている他、2021年には「まちの防犯拠点」として警察官OBが常駐する「六町駅前安全安心ステーション(ろくまる)」が開設。区画整理・再開発事業は現在も続いており、駅前広場に面した一角に駐輪場とにぎわい施設の機能を兼ね備えた商業・公益複合施設を作る計画や、駅東側の綾瀬川沿いに公園を整備する計画もあるそうです。現在は、駅前にスーパーと数軒のコンビニや飲食店、徒歩10分ほどの範囲に別のスーパーやドラッグストアがあります。
調査結果を受けて、同社は「『東京23区の中でも足立区はリーズナブルな物件が探しやすい街』という印象を受ける結果となりました」とコメントを寄せています。