入らないと刈られる!? 「鎌」のイラストに「入レ」...殺意高そうな喫茶店看板に戦慄走る
「恐らく入らないと殺される喫茶店があった」
2023年6月8日、そんな物騒なつぶやきとともにツイッター上に投稿されたのは、奇妙な看板の写真だった。
看板には上から鋭利な鎌とお茶碗のような絵、そして「入レ」という文字が書かれている。
喫茶店の看板とは思えない鎌の圧に、つい入るのをためらってしまいそうだ。
Jタウンネット記者が13日、投稿者のフクダ(F9DF9D)さんに話を聞いたところ、看板は2022年の12月頃に喫茶店「千住宿 珈琲物語」(東京都足立区)で撮影したものだという。
「最初は意味が分からず『は、入レ!?そして鎌!?怖すぎ!!』と混乱しました」(フクダさん)
一体なぜ、こんな恐ろしい看板を掲げているのか。Jタウンネット記者は16日、「千住宿 珈琲物語」の店主に話を聞いた。
ちょっと強気に、ウェルカムモード
店主によると、看板は鎌と椀で「構わん」と読む。だから、看板の意味は「構わん入れ」になるとのこと。なお、このように絵を組み合わせて別の意味を持たせたものを「判じ絵」といい、「戸」と「刀の柄」で「戸塚」、「歯」と「逆さまの猫」で「箱根」などもある。
「千住宿 珈琲物語」で判じ絵の看板を掲げ始めたのは36年前の創業時。「ちょっと強気にいこう」という気持ちがあり、また、意味を聞くためお店に入るお客さんとのコミュニケーションが取れるのではないかとの考えもあり、骨董品市で購入したという。
意味を訪ねてくるお客さんの多くは読み方を知ると納得して帰っていくそうだ。
謎の殺気を放つが、実はウェルカムモードな看板に、ツイッター上では1万件を超えるいいね(19日夕時点)のほか、
「釜飯屋さんかと思った」
「『かまわん、入れ』だと理解するのに14秒かかってしまった」
「こう言うの良いよね」
といった声が寄せられている。