1日4時間スマホを見ていたら要注意。簡単「眼トレ」で“老眼風”症状の改善を
ないと不安に感じるほど、今や私たちの生活に欠かせないスマホ。しかし画面を長時間見続けることによる「スマホ老眼」が急増しています。眼科医の有田玲子先生に、今すぐできるトレーニング方法を教えてもらいました。
疲れて視界がかすむ「スマホ老眼」のケア法
ピントが合いづらい、目がかすむ、そんな症状は「スマホ老眼」の疑いがあるかも。
「『スマホ老眼』とは、年齢に関係なくピントが合いづらいなど、老眼のような症状が起きている状態。ピントは目の奥にある水晶体の厚みで調整されるのですが、その厚みの調整役が水晶体を囲む毛様体筋です。加齢によってこの毛様体筋がかたくなるのが老眼。一方、スマホ老眼は近くの画面を見つめることで毛様体筋が収縮したままかたくなり、老眼と同様にピントが合いづらくなります」
スマホの見すぎはほかにも目に悪影響が!
「スマホに集中するとまばたきが減って涙の量や質が低下し、角膜を傷つけるドライアイやかすみ目の原因にも。眼トレで目の疲れをとってスマホ老眼を予防しましょう」
【スマホ老眼チェック】
1つでも当てはまるものがあればスマホ老眼の可能性が。チェックしてすぐに対策を!
・スマホを1日4時間以上使っている
・寝ても目の疲れがとれず、朝からまぶたが重い
・ピントを合わせるのに時間がかかる
・クマができやすい
●スマホ老眼を放っておくと…
・肩こりや首こりがひどくなる
・血流が悪くなりクマができる
・目を細めることで眉間にシワができる
スマホ老眼を治す眼トレ
目の周りの筋肉を鍛えて、ピントの調節がスムーズにできるようにサポート!
●毛様体筋ほぐしでピント調整機能を回復
1セット3回、1日5セット
(1) 利き手の親指を立ててひじを曲げ、目から約20cmの距離で親指を5秒見る。目は寄り目の状態
(2) 親指を目の高さに保ったまま、 ひじをゆっくりと伸ばして、親指を5秒見る
(3) (2)の姿勢をキープしたまま、親指の約5m先に視線を10秒向ける。(1)〜(3)を3回繰り返す
●眼輪筋体操でまぶたの筋肉を鍛える
1セット3回、1日5セット
(1) 眉間にシワがよらないようにしながら、優しく目を閉じたあと、軽く3回まばたきをする
(2) 眉毛を動かさないように気をつけながら、2秒間ギューッと目を閉じる
(3) 目をあけて、上まぶたを動かさない状態で、目を閉じるようにして下まぶたを上げて、「まぶしい」ときの目で2秒キープ
(4) 両目の目尻と眉毛の間に人さし指を当て、目を引き上げる。つり目の状態になったら、下まぶたを上げる