昨今、コーヒーを中心としたコンビニドリンクのクオリティが話題です。ローソンの一部店舗で提供されているという「手づくりスムージー」を、食文化研究家のスギアカツキさんに紹介してもらいました。

ローソンの「MACHI café+(マチカフェプラス)」に感動!

今コンビニでは、“店内手づくり”をキーワードにしたこだわり商品が続々登場しています。今年に入りセブン-イレブンは、これまで一部店舗で販売してきた冷凍果物・野菜などを使った店内手づくりのスムージーを全国拡大すると発表。ローソンでも店舗限定の店内キッチンでつくる炊き立てごはんや厚切りロースカツサンドを提供するなど、うれしい動きが活発になっています。
そんなローソンのドリンクに今回注目してみました!

●本格的なコーヒーはコンビニレベルじゃない

そんな中で気になったものがローソンのコーヒー。それは、幻のコーヒーとも称される「ゲイシャ種」というコーヒー豆の最高品種を使ったブレンドコーヒー「ゲイシャブレンド」がたった180円(税込)で味わえるというもの。
ゲイシャ種と言えば、以前スターバックスで史上最高額1杯2000円のコーヒーとして、また2021年に誕生した「UNIQLO COFFEE」で提供されて大きな話題になりました。これは飲まずにはいられません!

そんな超特別なコーヒーが購入できるのは、「MACHI café+(マチカフェプラス)」が導入されている限定店舗。今回は実施店舗にお邪魔して、マチカフェプラスとはどのような場所なのかを、実体験することにしました。

●生バナナを使った最高のスムージーも登場!

ゲイシャは期待通りのすばらしい味わいで、このレベルが180円でいただけるなら、コーヒー好きには夢のような体験です。でも、それ以上のドリンクが登場していました! それは、「スムージー」。店内で1つずつつくるスムージーがあまりにおいしくて感激してしまいました。特別に店内厨房でつくてる様子も見せてもらいましたので、ローソンならではのこだわりをしっかりご紹介していきたいと思います。

マチカフェプラスで発売されているスムージーは常時7種類。加えて季節に合わせた限定商品が登場します。基本材料はバナナと牛乳なのですが、ここに大きなこだわりを発見しました。

バナナは冷凍ではなく生を使用していること、上質なミルクとして人気のよつば牛乳、しかも産地限定品を厳選していることです。

●砂糖不使用なのにおいしいスムージーは3種

最もシンプルな生バナナと牛乳だけの「バナナミルクスムージー(350円)」が完成しました。砂糖などの甘味料を一切使っていないのに、バナナの甘味がしっかり効いていて、とってもおいしいのです。体にすっと染み入るようなナチュラルな味わいは、その場で手づくりするからこそ提供できるものなのだと感じました。このバナナミルクスムージーがマチカフェプラスのスムージーの中では一番人気だそうです。

他の商品は以下の通り。

【ノンシュガータイプ(砂糖不使用)】

「ブルーベリーバナナミルクスムージー」390円 冷凍ブルーベリー入り

「アーモンドバナナミルクスムージー」360円 素焼きアーモンド入り

【スイーツタイプ(価格はすべて430円、ホイップありは480円)】

「ショコラベリーバナナスムージー」

「バナナカラメルスムージー」

「ダークチョコバナナスムージー」

「いちごバナナスムージー」

実食してみて感じたのは、コスパのすばらしさ。この手のスムージーを飲むとなると500円はくだらないメニューばかりで、生バナナをたっぷり使用している点は特筆すべき魅力です。

●今の時代だからこそ手づくりが求められる?

最後に、今回の取材を通して心に残ったことがあります。それは、ローソンマーケティング戦略本部の笠井詩織さんのお話。

「手づくりは、時代に逆行? いいえ、今の時代だからこそ大切だと考えています。デジタル技術やAIの進化が目覚ましい今、コンビニ業界でももちろん、業務の効率化や自動化などに取り組んでいます。そんな時代だからこそ、お客様とのリアルなコミュニケーションを活性化するための存在として、『MACHI café+』を広げていきたいと考えています」

現在は東京都・千葉県・埼玉県の8店舗のみの展開ですが、今後導入店舗を増やし、2025年度中に全国で500店舗を展開する予定とのことでした。

お出かけが楽しくなる季節でもありますから、近くのマチカフェプラスを探して楽しんでみるのも楽しいかもしれません♪

商品は取材時点(4月下旬)のものであり、変更になる可能性があります。