ペットの柴犬の写真をツイッターに投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonlineでは、飼い主で写真家の北田瑞絵さんが、「犬」と家族の日々をつづっていきます。第57回は北田さんのInstagramに寄せられた「犬との暮らしの疑問<後編>」についてお答えします。

犬との暮らしについて寄せられた疑問に答えます!

先月に引き続きフォロワーの方からいただいた質問に回答していきます! いろんな質問がある中でもっとも多く寄せられたのは食にまつわる質問でした。

Q:犬さんのとくに好きなおやつはなんですか?
Q:犬さんのいちばん好きな食べ物はなんですか?
Q:犬くんが好きな食べ物(おやつなど)はなんですか
Q:犬くんの好きな食べ物、嫌いな食べ物を教えてください。etc…

→犬は結構肉食で、ジャーキーはどんな生き物でも食いつきがいいです。3月に千歳空港で鹿肉ジャーキーと牛肉ジャーキーとチーズちゅーるを購入しました。帰宅して犬に献上したらすぐさま鼻を寄せてフフンフンフンと嗅いでいて「これはお気に召したときの鼻息だな」って分かる。

犬は「食べたい!」も「食べたくない!」もぜんぶ表情に出るのがおもしろいです。犬用のケーキは見ただけで目に星をきらきらと宿すし、ピザーラの犬用ピザも大喜びでした。

その反面嫌いかは分からないけど差し出しても食べなかったり一口食べてやめたおやつもあります。クッキー・マシュマロ・ゼリー・野菜・果物です。果物はケーキにのってる苺は食べるが、そのままだと興味すら示さない。でも畑に落ちている柿は食べる。野菜も干し芋だったりおやつになっていたらバクバク食べるけど、生野菜は食べない。

かなりしっかりと食の好みがあるのを感じます。でも犬は自分の足で食べたいものを食べに行けないじゃないですか。だから犬が好きそうなおやつはすぐ買う。健康に長生きしてほしいのでもちろんおやつのパッケージの裏面に乗っている適正量の範囲であげます。

Q:毎日のご飯はどんなものを食べていますか?

→7歳以上10歳未満の柴犬用のカリカリを食べています!

Q:昔飼ってた子は網が外れると脱走してました。リードなしでも逃げないのはしつけによるものですか?

Q:うちの柴犬はリードを離すと戻ってこず雌犬のところに遊びに行っていたがちゃんと戻ってきますか?

→よくみかん畑を犬が駆けている写真や動画を載せているのでノーリードで暮らしていると思われるかも知れませんが、犬のリードを外すのはみかん畑の中だけで、その畑はイノシシ対策として全方位を頑丈な柵で囲っています。だから柵内で放しても、外には行けないです。

犬は性格的に公共のドッグランは向いてないので、みかん畑で思いっきり走ってもらっています。普段は公園やみんなの場所では勿論、自宅の庭でも外に出ていける状況下では放さないです。

Q:犬さんをみかん畑で走らせるとき、呼べば戻ってくるんですか? 最後どうやって帰ってるのかなーと。

→最初ダーーーーッッ!! と畑を走る時間があって、そのあとは土を掘ったり、いい感じの棒で遊んだりもしています。各々の時間もあるのですが、ときどき私が座ってたらピトリと身体をくっつけてきます。どこまでも広い畑で身を寄せ合っていてかわいいね。そんな感じなので、ある程度すごして、犬も帰っていい感じだと、近くにいるときに普通にリードを繋いで帰っています。

Q:犬さんは動物病院や注射を怖がりますか? へっちゃらですか?

→めっちゃ怖がります。必要なものはこれからもしますが、犬は心底嫌そうで、見ていて辛い。病院や注射はふたりしてへとへとです。その日は「がんばってくれてありがとう」と何度も何度も伝えて、普段以上に甘やかします。

Q:犬くんが来て、家族の関係性が変わったりはしましたか?

→書籍化されたinubot回覧板ではじめの部分に書き下ろした「和歌山の自然を駆け回るように、家族の間も駆け回って糸を結んでくれたように思う。」という一文がすべてです。

北田家はなかなか個性豊かなメンバーですが、唯一共有できるのが犬への責任感と愛情だけ。犬の相談や報告で話すきっかけが生まれます。犬が家族の時間をつくってくれて、家の中に流れる空気を柔らかくしてくれた。やっぱり犬が家族の中心で、らぶぃアイドルです。 

Q:しつけの際にいぬくんを叱るときはどんな感じでしかりますか?

→どういけないことをしたのかを向き合って話します。目を逸らされても合わせて、話す。でもしつけについてなにか言えるほどの自信がないです。命を育てるのは本当に簡単じゃないですよね。

Q:いつも白線の上を歩いてるの?

→いつも毎回ではないです! 毎日のことだからいろんな日があります。

Q:犬友達や犬家族に会わせたりはしていますか?

→犬同士で友達になるのがそもそも難しく、いないのです。そして犬の家族に会うというのをご質問をいただくまで考えたことがなかったです! 犬の家族はうちらしかいないと思っていました。そういえばそうですね。会おうとしたら会えるでしょうけど、どうなんやろう〜!

Q:犬見知り、人見知りはしますか?

→犬でも人でも家族以外の他者にはとても警戒します。でも相手によっては犬の態度が和らぐのだなという気づきもありました。たまに友人が和歌山まで遊びに来てくれるのです。うちを訪ねてくる友人はみな愛犬家で、犬に威嚇されるのも承知の上なんですよね。

だから犬の気持ちを無視した距離の詰め方をせず、まずは遠くから見守ってくれて、落ち着いたらお土産に持ってきてくれたおやつをあげてもらって。そしたら次第に犬が友達を敵視しなくなり、表情や態度があからさまにリラックスしていきました。

まほろば写真館の第1回目でズーラシア動物園のベテラン飼育員である石和田さんが「やはり人間と動物も生き物同士だから、愛情をかけることによって向こうも応えてくれる」と仰っていたのを、あらためて確信しました。

Q:北田さんは犬氏はどんな性格の子だと思っていますか?

→全員0型のわが家で育てられたからか、おおらかでマイペースに育ちました。幼少期からあまりはしゃがず、落ち着いていました。基本的にはいつも優しく、明朗快活です。

ただ怖がりなのか気が強いのかは紙一重ですが、自分に向かってアクションを起こす人や動物には威嚇します。人もそうですがやはりいろんな面がありますよね。

Q:カレンダーやネットプリントをやる予定はありますか?

→ネットプリントはやらないと思いますが、犬のカレンダーはつくりたいです! ただデータ入稿や発送作業が苦手でなかなか難しくて。LINEスタンプもずーっとつくりたい、inubot回覧板の二巻も出したい、それと写真集も出版したい! ゆっくりと少しずつがんばります。

Q:Tシャツを着ていたら褒められます。新作も購入したいです。

→Tシャツをお迎えいただきありがとうございます。知らない方もいらっしゃるかと思いますが、スズリにて犬のアイテムを販売しております。スズリの仕様は作成したデータを投稿したら完了するので、初心者の私にも出来てありがたいです…。

夏に向けて新作も作りたいです。みなさんはどんな犬の写真、行動、パーツで作ったら嬉しいでしょうか。お声を聞きたいです!

Q:犬が私を愛しているなと感じた瞬間を聞かせてください。

→犬が私を愛しているかは分からないので答えられません。ただ犬から私に愛を向けられているのとは違いますが、犬と暮らす日常そのものが愛だと考えています。

2014年5月に犬が生まれて、そのあたりでうちも犬を迎えようとなり、8月にうちにやってきて、一日一日と時間が蓄積されて、特別な犬になって、撫でさせてくれて、…日常はおそろしい偶然の連続です、毎日感動しつづけています。今朝も犬と歩きながらそんなこと考えていた。

Q:どの写真からもInuへの愛が溢れ出ていて最高です! 四季折々をInuと楽しめているところもすてきです。

→ありがとうございます! 今回質問と共に気持ちの込もったメッセージもたくさんいただきました。DMで送っていただいた方もいました。inubotへの感想だったり、ご自身の愛犬への思いを聞かせてくれました。いただいたメッセージを読みながら思ったのは、犬を育てるのは非常に責任が重く、そしていつかは別れが訪れてしまう、だがそれを凌駕する歓びがあるということ。身体が離れていようとも、犬とあなたはそばにいる。月並みな言い方だけど、それが事実なのです。

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