大谷翔平のスピーチに出席者が涙…披露宴にも総出で駆けつけた姉夫婦との意外な関係
「本拠地のLAから遠く離れたNYでも大谷選手は大人気で、ヤンキースとの試合後のインタビューでは大勢の取材陣が彼の前に殺到していました。大谷選手はNYの街並みについて『1回も出たことがないのでわからないです』と語り、一同、驚いていました。コンディション管理を徹底するストイックな生活は世界中どこでも変わらないようです」(在米スポーツライター)
4月22日(日本時間)、エンゼルスの大谷翔平選手(28)がロイヤルズ戦に「2番・投手兼DH」で先発出場。11奪三振の快投で今季3勝目をあげた。そんな彼の今年の総収入はメジャーリーグ新記録となる6千500万ドル(約87億円)ともいわれる。
「今シーズンのオフにFA権を獲得し、現地メディアでは12年総額6億ドル(804億円)という、北米で過去最大額の契約金が動くとも報じられています。そのため、大谷選手は周囲から“女性関係などのスキャンダルには特に今は気をつけて”と心配されているそうです」(前出・在米スポーツライター)
だが、そんな心配に大谷自身、さらには通訳・水原一平氏も「全く問題ありません」と断言しているという。在米コーディネーターはこう語る。
「私が聞いた話では、大谷選手は“20代で恋愛や結婚をする気はなく、野球に専念したい”と明言しているそうです。というのも、彼はヤンキースの4番打者にもなった松井秀喜さん(48)の生き方に憧れ、強く意識しているのだとか。松井さんは33歳まで結婚しませんでしたが、それも野球に専念するためでした。大谷選手も彼に倣い、現役の間は野球に捧げる気持ちでいるのだと思います」
野球一筋で浮いた話が聞こえてこない大谷だが、ファンサービスでは常に子供を最優先する大の子供好きとして知られる。そんな彼がどんな“理想の家庭像”を持っているかは気になるところだが――。
「水原さんによれば、“大谷選手の結婚観がいちばんわかるのは、お姉さんの結婚式で話したスピーチ”なんだそうです」(前出・在米コーディネーター)
大谷の実姉は’20年1月に都内のホテルで結婚式を挙げている。お相手は大谷の母校・花巻東高校の野球部部長を務めるAさんだ。
「お2人の交際はごく近しい身内しか知らなかったそうで、結婚当時は野球部の関係者はじめ、皆が驚いたようです。結婚披露宴には大谷選手はもちろん、花巻東の佐々木洋監督や、当時日本ハムの監督だった栗山英樹さんが出席しました。乾杯の音頭も栗山監督が務めたそうです。
地元の岩手ではなく、わざわざ東京のホテルを会場に選んだのは大谷選手をはじめとする多忙な関係者たちが出席しやすいようにという配慮だったようです。そんな来賓のためにも、大谷選手自らスピーチして会場を盛り上げたのでしょう」(スポーツ紙記者)
■《ミスや失敗を最小限にとどめるのがカバーリング》
高校時代に大谷を指導していたのは佐々木監督だが、在学中はAさんとも深い関わりがあった。
「Aさんは佐々木監督の母校である国士館大学野球部の後輩で、花巻東高校では社会科教諭を務めています。監督からすれば頼れる右腕のような相手です。部員たちにとっては、愚痴や悩みを親身に聞いてくれる兄貴的存在として信頼されています。大谷選手も在学当時はAさんの助言のおかげで伸び伸びと活躍できたそうです」(地元紙記者)
大谷には7歳上の兄がいるが、2歳差と年が近い分だけ、姉からの影響力は強かったようだ。大谷の母は『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』(佐々木亨著、扶桑社)の中で、次のように語っている。
《たとえばお姉ちゃんが怒られている姿を見ると、翔平はその怒られたことをやらなかったりするんです。周りを見て何かを感じ取ることが上手だったので、あまり怒られるようなことはしなかったのかなあと思いますね》
背中を見て育った姉と信頼できる母校の野球部部長。そんな近しい2人の結婚は大谷の人生にとっても大きな出来事だっただろう。一昨年、2人の間に女の子が生まれた際にはシーズン閉幕後の楽しみとして、大谷はインタビューでうれしそうにこう語っていた。
《最近、姪っ子が産まれたので、一緒にのんびりしたいなって、ふとそんなことを考えたりしています》(『Number』’21年9月24日号)
前出のスポーツ紙記者は言う。
「花巻東高校の入学案内パンフレットにはAさんの信念が綴られています。大谷選手もお姉さんも大きな影響を受けているはずです」
その文面とは――。
《感謝の「感」は「感じ取れる能力」。感謝の「謝」は「行動で示す」ということです。感謝するということは状況を感じ取り、それを行動に示していくことです。
花巻東高校硬式野球部はカバーリングを大事にしているチームです。ミスや失敗を最小限にとどめるのがカバーリングです。このカバーリングの原点に花巻東高校硬式野球部の「感謝」があります。(略)生徒には野球に限らず、普段から常に感謝の気持ちを持って生活してもらいたいと思います》
前出の在米コーディネーターは語る。
「大谷選手は、自分が“キューピッド役”となった姉夫妻、そして両親こそ理想の家族像なんです。共通するのは野球一筋の夫を全力で支える妻という関係でしょう。“運命の相手”に一途に愛を注ぎ人生を添い遂げるために常にカバーリングしあう。披露宴では、そんな姉夫妻の素晴らしさを“愛の言葉”として伝えたのでしょう。出席者も感動して涙したといいます。毎日、感謝の気持ちをお互い伝えられる結婚相手が、大谷選手にとっての理想なのでしょう」
そのお相手を選ぶのは――まだまだ先になりそうだ。