YouTubeチャンネル「世界史解体新書」が「【日米戦争】アメリカが「質の異なる2種類の原爆」を日本に落とした理由!広島と長崎は実験場にされました」を公開した。予備校講師の土井昭氏が、アメリカが広島と長崎に異なる種類の原子爆弾を投下した背景を解説し、日本が新兵器の「実験場」にされていたという事実を浮き彫りにしている。

動画ではまず、第二次世界大戦末期の国際情勢に触れる。ソ連が日ソ中立条約を破棄して対日参戦したことや、アメリカが戦後の覇権争いを見据えて早期決着を図ったという、一般的な原爆投下の理由を紹介。その上で、「なぜ2発投下する必要があったのか」という疑問に迫っていく。

土井氏は、広島に投下されたウラン型と、長崎に投下されたプルトニウム型の決定的な違いを解説する。ウラン型は構造が単純でほぼ確実に作動するが、希少なウランの抽出に時間とコストがかかり量産に不向きだった。一方、プルトニウム型は量産が容易だが、複雑な起爆装置を要し「果たして本当に機能するのか」という技術的な懸念があったと指摘する。

アメリカが2発の原爆を投下した真の理由について、土井氏は3つの要因を提示した。1つ目は、原爆の威力を実戦で確かめる「技術的な問題」。2つ目は、ラジオゾンデなどを同時に投下して威力を測定し、被爆者の遺体から臓器を摘出して研究する「実戦でのデータ収集」。3つ目は、現在の価値で約2兆4000億円にも上る莫大な開発費を国民に納得させるため、「再現可能な兵器である」と結果で証明する必要があったことだという。

「むごい方法で殺していく」と土井氏が静かに憤るように、多額の予算を費やした新兵器の性能を確かめるため、アメリカは日本の2都市を意図的に実験場とした。戦後80年が経過した今も続く被爆者の苦しみに触れつつ、教育や教科書では語られない残酷な歴史の真実を、冷静に見つめ直すことの重要性を問いかける内容となっている。