280馬力規制のきっかけに…ハイパワーな日産 フェアレディZ 300ZXとは[driver 1989年3-20号より]

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自動車雑誌ドライバーが過去に取り上げた記事が今に蘇る「DRアーカイブズ」。今回は1989年3-20号の「シカゴ・オートショー」を振り返る。

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米国・五大湖のひとつ、ミシガン湖畔に位置するマコーミック・プレイス。ここで、2月11日、’90年代のスポーツカーシーンを占う重要な3モデルがベールを脱いだ--第81回シカゴ・オートショーの話題をさらった国産ピュア・スポーツの全貌を、現地緊急レポート並びに詳細解説で大特集。

■これが300馬力バージョンだ!

NEWフェアレディZ 300ZXの最強バージョン、ウワサの300馬力ツインカム・ツインターボの姿を公開しよう。このクルマは、シカゴ・オートショーには出品されなかった。にもかかわらず、ここに紹介できるのはこういうことだ。

ショー開幕に先立って、各メーカーはプレス・コンフェレンスを開催する。市内のホテルで行われる報道関係者向けの事前説明会だ。ここで、日産はショー出品車(2シーターNAツインカムのみ)とは別に、ツインターボと2by2を特別公開したのだ。

ベールがはがされた瞬間、まっ先に確かめたのはヘッドライトとアンダースポイラーだった。ヘッドライトは、NAと違ってリトラクタブル式を採用しているのではないか。アンダースポイラーの左右端には、インタークーラー用のスリット状エアインテークが付いているだろうか。そんな気がかりが、ずっとあったからだ。結果は、写真のとおりだ…。

【画像】ウワサの300馬力エンジン

エンジンルームをのぞいてみる。300馬力という公表値がSAEネットであることを考えると、日本での表示馬力はさらに上まわるかもしれない。こいつが国産市販エンジン初の(?)オーバー300馬力ユニットかと思うと、何やら威圧感さえ感じる。リヤには245/45ZRをはく。

室内は、スパルタンなムードはまったくない。むしろ、ラグジュアリーな印象を受けたほどだ。ドアトリムやダッシュボード下面に張られたクロスのせいかもしれない。

シートは、意外に硬くない。が、芯のあるしっかりした感触だ。リフターを下げると、体はかなり沈み込む。スポーツカーはこうでなくては、と思わせるに十分な低さだ。それでも、ダッシュボードからセンターコンソールにかけての緩やかなスロープによって、圧迫感はほとんど感じない。

■フェアレディZ 300ZX 2by2をキャッチ

一方の2by2は、フロントからドアまでが2シーターと共通パネル。リヤセクションが異なるというが、一見しただけでは判別しにくい。

2by2のリヤシートに潜り込んでみたが、こちらはもう完全な緊急用と考えたほうがいいだろう。

ショー会場では、NAの2シーターがターンテーブルに載っていた。コンパニオンの説明に耳を傾けながら見入っている人たちは、じつに様々。親子連れがいたり、恋人同士がいたりといった具合だ。アメリカではZを“ズィーカー”と呼び、育ててきた人たちの層の厚さを感じさせるようなシーンでもあった。

そのアメリカでは、5月にまずNA2シータ-、7月に2by2、秋にツインターボが発売される。日本では、どうやら7月か8月のデビューになりそうだ。

〈まとめ=ドライバーWeb編集部〉