14日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は変わらず。米長期債相場の下落(金利は上昇)が重荷となった一方、日銀がこの日通告した5本の定例国債買い入れオペのオファー額が前回と同額で据え置かれたことで、債券需給への前向きな見方が広がり、円債相場の下支え要因となった。

 前日の米国株やこの日の日経平均株価が上昇したことで投資家のリスク許容度が改善し、債券の買い持ち高を圧縮する目的の売りを促した。半面、国債買い入れオペに関しては、超長期ゾーンとなる「残存期間25年超」においてオファー額が減額されるとの観測が一部であった。オファー額の据え置きが買い安心感をもたらしたようだ。

 先物6月限は前日比横ばいの147円68銭で午前の取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回りは同横ばいの0.455%をつけた。

出所:MINKABU PRESS