ワールドカップドイツ大会が終わってからまだ5週間しかたっていないが、ヨーロッパでは2008年欧州選手権をかけた新たな戦いが始まった。スペイン代表は9月2日(土)、ホームにリヒテンシュタインを迎え、グループ予選の初戦を戦った。

GKにカシージャス、CBにはプジョールとパブロ、両SBにはセルヒオ・ラモスとペルニーア、中盤にはアルベルダ、セスク、シャビ、アロンソ、トップ下にラウル、そして2トップにはフェルナンド・トーレスとビージャ、ワールドカップとほぼ同じ顔ぶれで挑んだスペイン代表。

終始ボールをコントロールし、試合を支配したスペイン代表。序盤こそリヒテンシュタインの固い守りに手こずった感のあるスペインだが、徐々に相手のディフェンスラインを崩し、20分、ビージャのパスからフェルナンド・トーレスが決め、均衡を破った。さらに前半終了間際、リヒテンシュタイン陣内でボールを奪いフリーで抜け出したビージャが決め、スペインが2−0でハームタイムを迎えた。

後半に入ってもスペインのペースで試合が進む。そして後半17分には、ビージャが得たFKを自ら直接決め3−0とリードを広げる。さらに21分、途中交代で入ったルイス・ガルシアがペルニーアの左からのクロスを押し込み、ダメ押しとなる4点目を決めた。終盤を流し気味に戦ったスペインだが、試合はこのままタイムアップ。リヒテンシュタインを難なく下し、グループ予選を白星で飾った。

この試合で2得点をマークしたビージャ。ユーロ予選で白星スタートできたことには満足としながらも、早くも次節に気持ちを切り替えている。

「僕たちはもっとゴールできた。でも、ファンも満足したと思うし、初戦としては悪くないんじゃないかな。もう次の北アイルランド戦のことを考えないといけないね。あそこでミスは許されない。欧州選手権に出場したかったら、グループ予選全ての試合に勝つつもりで臨まなきゃだめなんだよ」。

スペイン代表は6日(水)敵地にて北アイルランド戦に挑む。