P4021809

写真拡大 (全14枚)

新監督に捧げる理想的な勝利！

行ってまいりました、今季のプロ野球はじめとして、我が埼玉西武ライオンズがオリックス・バファローズを迎え撃つ開幕シリーズに。本拠地ベルーナドームは満員御礼の大入りとなり、大変盛り上がっていました。声出し応援の解禁などもあって、在りし日のプロ野球が戻ってきたかのよう。大いに楽しませていただきました！

↓ひび割れた壁の上に新たな選手名鑑を貼って心機一転する最寄り駅！



↓わずか2年で誰も興味を示さなくなった球場前広場のレンガサークル！



↓選手たちは獅子の面構えで「2023新章開幕」に燃えている！



↓入場時に白獅子パーカーをいただきました！


ちょっと寒かったので早速みんな着ていました！

実用的なオマケ、嬉しいですね！



まずは場内散策から…と思ったのですが、全体的な気配として特に何が変わったということはなさそう。新しいグルメメニューなどはありつつも、球場内にサウナができた的な大変化はなく、よくも悪くも「在りし日のまま」という感じ。去年と違うのは屋根にあるカラスの巣が改築されていることくらいでしょうか。まぁ日ハム新球場みたいな大変化オンリーの球場で開幕したら、野球よりもそっちを見るのが忙しくなりますので、これはこれでありがたいもの。野球一筋で過ごす一日といたしましょう。

↓わずかに目立つ変化として、ライト側の屋根に「当たれば1億円の看板」が設置されました！


↓レフト側の屋根には松井新監督が起用された看板が！


あの看板まで届く打球だと屋根のもっと上に当たりそう！

現実的には「当たらずの看板」だと思いますが、夢があるのはいいことです！


この日は三菱UFJ信託銀行さんとのコラボデーだそうで、最寄り駅の改札前にもコラボ関連の入場客をお迎えするブースが出ていました。そして、三菱UFJ信託銀行さんつながりで、あの始球式レジェンドが来てくれたとのこと。そうです、三菱UFJ信託銀行のふぞろいの林檎たちっぽいCMに出演されている柳沢慎吾さんが、4年ぶりだという「ひとり甲子園」の始球式を披露してくれたのです！

↓ちょっと位置が遠いのですが、堪能させていただきました！


企業コラボデー⇒始球式で企業関連人物を起用⇒始球式レジェンドがCM出演中、という美しい外堀の埋め方！

レジェンドは野球時事ネタ満載に仕上げてきてくれました！

いい夢見たよ！あばよ！



「パーカーもらったし」「柳沢慎吾さんの始球式も見たし」「もう十分楽しんだな」という満足感のなかで迎える試合。個人的には勝っても負けてもどっちでも…というスタンスではありますが、やはりこの日は勝利を挙げたいところです。なにせ我が埼玉西武ライオンズは球団のレジェンド・松井稼頭央さんを満を持して新監督に迎えながら、開幕2連敗でまだ新監督に初勝利を捧げられていないのです。こんな体たらくで日ハムの新球場初勝利を心配している場合ではなかったのです。この日を逃せば1週間は敵地遠征となり、本拠地の観衆に初勝利を見せることはできません。スッキリ勝つには今日が最後のチャンス（※1週間全部負けてくりゃいいって話ではあるが）。絶対に今日は勝ちたい、強い想いで臨む一戦です。

↓先発マウンドには、ようやく先発に転向させてもらえた平良海馬さんを送り込みます！


平良さんは「これならもうメジャーに行っても大丈夫」と思える内容で、しっかりとオリックス打線を抑えていきます。3回まではノーヒットで三振5つ、その後ノーヒットこそ破られますが6回までゼロを並べる見事な投球ぶり。その熱投に応えるように「そろそろ打ってやるか…」と打線が重い腰を上げたのは6回裏。今季加入の新戦力マキノンさんが、チャンジアップを上手くとらえて西武ファンの待つレフトスタンドに先制のホームランを叩き込みました。チームと自分自身を救う待望の一発で、松井新監督の初勝利をグッと引き寄せます。

↓無安打も少ないがマルチヒットも少ない、毎日1本ずつヒットを打つコツコツタイプの仕事人！


↓大きな大きな先制点が入りました！


「さぁ、平良さんに勝ちの権利がついたし、ここからは継投策で」と思ったのも束の間、7回表のマウンドにも平良さんは上がってきました。球数も90球を超えたし、先制したし、キリのいいところかと思いましたが、エースとしてしっかり投げてもらいたいという指揮官の信頼の表れでしょうか。先発と中継ぎの二刀流でもやるかのように7イニング目に入った平良さんは、あっさり同点ホームランを許してしまいます。盤石の救援陣がいれば…と惜しまれる展開ですが、まぁこれはチーム事情なので仕方ありません。

それよりも厳しいのは打線のほう。7回裏の攻撃でも先頭が二塁打で無死二塁から攻撃が始まったのに、送りバント失敗⇒空振り三振⇒空振り三振で走者を進めることもできませんでした。在りし日の記憶では無類の強力打線が売りのチームだったような気もしますが、今や「半分くらいは最初から打つことに期待が持てない」選手が並んだ打線になってしまった感も。自力というよりは、偶然とか相手のミスとかを丁寧に得点につなげていかないと点が入る気がしやがりません。

そういう意味では8回裏の攻撃などは「理想的」と言ってもいい、今季の攻撃の形でした。まず先頭が四球で出る、それを3番・外崎さんがクリーンアップながら送りバントで大事に進め、そこで4番・山川さんにイレギュラーバウンドで外野に抜けていく偶発的なヒットが出るという形でのチャンスメイク。こういう形に希少なヒットを絡めて点を取っていくことができれば、どうにかこうにか勝っていけるのではないか。今季を象徴するような攻撃は、6番・鈴木将平さんに三塁打が飛び出して2点を勝ち越し、さらに相手の暴投でもう1点と都合3点をいただきました。まさに「偶然とミスを大事に得点につなげる」攻撃とはこのことです。8回終わって3点リードであれば、これはさすがに勝ちでしょう！

↓声出し応援のなかで走者一掃のスリーベース！これは勝ちの流れ！


勝利へ向かう9回、マウンドには開幕戦で痛恨の救援失敗となったルーキー・青山美夏人さんの姿が。ヒットと四球で一打同点のピンチを作り、本日も青山劇場（※渋谷区に実在するほうではなく）といった様相ですが、最後は真っ直ぐで詰まらせて見事に試合を締めました。青山さんが初セーブ達成ということは、すなわち松井新監督が初勝利達成ということ。今年の新監督のなかで真っ先に勝利を挙げたのは、我が西武の松井新監督でした！

↓初セーブおめでとうございます！


↓松井新監督は1勝目の記念撮影で笑顔を見せました！


いやー、開幕戦は漫画のようなこっぴどい敗戦でしたが、案外たくましいものだなと思いました。松井新監督は「3つのうち1つは絶対勝ちたい」という地に足つけたスタンスでブレない戦いを見せていますし、ルーキー青山さんはなかなかの強メンタルぶりで、救援失敗からわずか二日後のマウンドで堂々のセーブを挙げました。まだシーズンは始まったばかりですが、「腹をくくった」チームという雰囲気を感じる戦いぶりです。

捕手の森友哉さんが移籍で抜け、ショートの源田さんもWBCで骨折して治療中、頼みの4番・山川さんはWBCで深い眠りにつく……と、去年に比べてレギュラー3枚落ちという感じで始まった2023年。ラクに勝てる試合はあまりないだろうなと思いますが、そういうものだと「腹をくくって」乗り越えていってほしいもの。自分たちから崩れず、粘り強く偶然と相手のミスを待てば、どんなチームだって半分より上に行っても不思議はないのです。松井新監督に味噌をつけるわけにはいかない、その一念を胸に「CS進出で内容をうやむやにする」という大目標に向かっていってもらえたらと思います。どれだけ苦しんで、どれだけ弱そうでも、CS進出を果たせば「いやー惜しかったねー」とそこそこ気分よく終われますからね。松井監督が優勝するまで永久政権、僕はそこまで腹をくくって見守る所存です！

↓リーグ3連覇阻止はさておき、開幕カード3連勝は阻止しました！


よーし、オリックスにひとつ負けをつけておきましたよ！

リーグ3連覇阻止はソフバンさんに任せます！



源田さんが戻るまで頑張れ！戻ってきても点が爆増したりはしないだろうけど！