移籍マーケット最終日となった31日、ウェストハムはブラジルのコリンチャンスから、アルゼンチン代表のFWカルロス・テベスとMFハビエル・マスチェラーノを獲得した。

 ウェストハムは、両選手の保有権を持つメディア・スポーツ・インベストメント社(MSI)と移籍金で合意。昨年8月にMSI社が同クラブの買収に乗り出した経緯もあり、昨シーズンのプレミアリーグを9位で終えたチームが、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシーといったビッグクラブとの獲得レースに勝利した格好となった。

 22歳のアルゼンチン代表コンビを獲得したハンマーズ(ウェストハムの愛称)は、「ヨーロッパを代表するクラブを抑えて、2人を獲得することができた。我々にとって、大きな成功である」と“勝利宣言”。“マラドーナの後継者”テベスをFWディーン・アシュトンが足首骨折で長期離脱中の攻撃陣に、そして代表20キャップを誇り、攻守に抜群の存在感を示すマスチェラーノを中盤に加え、UEFAカップとの“二足の草鞋”に耐えうる陣容が整った。

 アーセナルの本拠地、エミレーツ・スタジアムで行われる、ブラジル代表との親善試合(3日)に向け、すでにロンドン入りしている両選手。大注目のプレミアデビューは、10日のアストン・ビラ戦が濃厚だ。