英語で未来のことなのに現在形を使うのはどんな時? ケース毎で見る使用例
前回、英語では、過去の出来事を述べる際に現在形を用いるケースがあることをお伝えした。一方、現在形を使って未来の出来事を述べるケースも英語ではよくあるのだ。今回はそんなケースをいくつか紹介したい。
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■時刻表(タイムテーブル)
未来のことを現在形で述べる1つ目の例は時刻表である。列車や旅客機などの発着時間は、それが未来のことでも単純な現在形で表される。たとえば明日の朝9時に出発する列車について言うときは、「The train leaves tomorrow at 9:00.」となる。明日の9時は明らかに未来のことだが、列車がその時刻に出発することは、時刻表にすでに記載されているように以前から決まっている明らかなことである。このように、スケジュールとしてあらかじめ決まっていることは、交通機関の時刻表に限らず現在形を使って述べるのだ。
たとえば、あるデパートの開店時間が午前10時としよう。今は夜中で閉まっているとしても、予定では明日の10時にまた開店することが決まっている。この場合、「The department store is closed now, but it opens again tomorrow at 10:00.」と言える。同様に、コンサートの開演時間などについても、「The concert begins at 7 PM.」のように予定として決まっていることは現在形を使って話すのである。
したがって、自分自身のことについてもそれがあらかじめスケジュールで決まっていることなら、未来のことでも現在形を使って述べるのだ。たとえば退勤時間が午後5時とタイムテーブルで決まっているのなら、今はまだ午前中だとしても「I leave work at 5 PM.」と現在形を使って話す。
■予定
2つ目の例は、現在進行形を使って未来を表す形である。事前に決めた予定について話す際は現在進行形を用いる。たとえば来週両親が訪問予定なら、「My parents are visiting us next week.」と言う。タイムテーブルのようにきっちり決まっているわけではないが、両親が来週来るということはすでに予定として了解されている。この場合は未来のことでも現在進行形を使うのだ。
このほか、レストランやホテル、歯医者などの予約のように、未来のことでも具体的な予定は現在進行形だ。
この例は日常会話でもよく聞かれる。たとえば「来週の予定は?」と尋ねるときは、「What are you doing next week?」となるし、それへの返答も「I’m working on Monday.」や「I’m going out with my wife on Friday.」などとなる。同じく、「彼女は何時に来るの?」と尋ねるようなときも、「What time is she coming?」と現在進行形を使うのだ。