失敗は成功の母ですから。次に期待!

22年ぶりの新型国産ロケット

 JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は2023年3月7日(火)、新型ロケット「H3」試験機1号機の打ち上げに関して、地上から指令信号を送信し、破壊したと発表しました。


鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット(画像:JAXA)。

 H3ロケットは、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)や三菱重工などが開発した国産ロケットで、日本にとっては22年ぶりの新型になります。

 H3は第1段エンジンに点火し、打ち上げ飛翔したのち、固体ロケットブースタ「SRB-3」の切り離しにも成功したものの、2段目の燃焼が確認できなかったことから、JAXAではミッションを達成する見込みがないとの判断を下し、最終的に地上から指令破壊信号を送信、破壊措置を取りました。

 なお、今回打ち上げられたH3ロケット試験機1号機には、先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)が搭載されていましたが、こちらも予定された周回軌道へ投入できないまま終わっています。


※10時39分に記事を配信後、指令破壊の報を受け11時00分に見出しと内容を修正しました。