ヨーロッパ・スーパーカップの決戦で、セビージャに0−3とまさかの敗戦。バルセロナの今シーズンの目標でもある‘6冠達成’の夢は早くも崩れた。‘ヨーロッパ最強’と言われるバルセロナでも気を抜けばやられる。それを表した結果となった。

2つ目のタイトル獲得を目指し決戦に挑んだものの、セビージャ相手にいつもの‘スペクタクル溢れるプレー’を見せることなく終わったライカールト監督は完敗であったことを認め、この敗北を糧に次に進んでいくことの重要性を説いた。

「セビージャが勝利に相応しかったと思う。今日は彼らの方が上回っていたし、0−1となった時点でその予兆もあった。先制点を与えたことでセビージャに大きなアドバンテージを与えてしまった。我々にはいつものようなイメージが足りなかった。ボールは支配していたが、ゲームをコントロールすることは出来なかった。逆にセビージャはチャンスの作り方を分かっていた。それこそが両チームの違いであり、我々もチャンスを作ろうとしたが、ベストな形を作り出すことはできなかった」。

「今日は我々の日ではなかった。我々は良いイメージを残したかったが、それが全くできなかった。だから、試合内容にも一切満足することはできない。だが、この敗北を次の試合に引きずらないようしっかり働き続けなければならない。この敗北のショックから早く立ち直り、前進していくこと、それが何よりも重要だ」。

負けて得るものはない。あるとすればそれを教訓として活かすことだ。すべての試合に勝つという事は不可能であり、リーガやチャンピオンズリーグが始まり、ここ一番の重要な試合で負けるよりも今の段階でそれが分かったという点ではむしろ良かったとも言える。スーパーカップのトロフィーを掲げ、喜びに湧くセビージャの選手達をくやしそうに見つめていたバルサの選手達。この敗北はそういう意味でバルサの選手達に喝を入れる結果となったに違いない。