リバプールのラファエル・ベニテス監督が、イスラエル人ジャーナリストと激しい口論を繰り広げた。

 チャンピオンズ・リーグ(CL)予備予選3回戦で、イスラエルのマッカビ・ハイファと対戦するリバプール。この組み合わせが決まった時点で、緊迫する中東情勢を理由に、ベニテスはアウェイ戦の第三国開催を要求。これを承認したUEFAは、開催地にウクライナのキエフを選んだ。

 一方、ホームのハイファから比較的安全とされるテル・アビブへの開催地変更を申し出たにもかかわらず、第三国での試合を余儀なくされたイスラエル側は憤慨。リバプールのホームで行なわれた第1戦を1−2で落としている状況も手伝って、同国ジャーナリストが「ベニテスはテル・アビブに来るのが怖くてビビっている」と挑発したのだ。

 これに対し、スペイン人監督は激しく反論した。

「今の状況で、テル・アビブでの試合開催を受け入れるチームがどれほどあるというのだ! 私には、選手、ファン、スタッフの安全を考える義務がある。今回の決断が下された原因は誰もが知っているところだ。キエフでの開催を決めたのはUEFAであり、そこには十分な理由がある」

 ホームの試合では、アウェイゴールを許す苦戦を強いられたレッズ。CL本戦出場を賭けた第2戦を前に、普段冷静な指揮官も、かなりのピリピリムードを漂わせていた。