オランダ代表DFハリド・ボラルーズのチェルシー移籍が決定的となった。ハンブルグ所属の24歳はすでにメディカルチェックをパスしており、あとは移籍手続きの完了を待つのみ。懸案のディフェンス陣を補強したことで、プレミアリーグ王者の死角がまた1つなくなった。

 2004年夏にオランダのRKCからハンブルグへ移籍したボラルーズ。オランダ代表では15キャップを記録し、ドイツ・ワールドカップでも2試合に出場した。しかし、決勝トーナメント1回戦では、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドに対する激しいチャージが故意と判定され、退場処分を受けている。

 ジョゼ・モウリーニョ監督のアシスタントを務めるスティーブ・クラークは、オランダ人DFを高く評価している。

「彼は戦う気持ちを持った選手だ。素晴らしい補強となるだろう。センターバックだけでなく、左右両方のサイドバックを務めることができる。複数のポジションをこなせる選手は貴重だ」

 派手さはないが、その堅実なプレーはオランダ代表のマルコ・ファン・バステン監督も認めたほど。退団が決定的なフランス人DFウィリアム・ガラスの後釜として、ジョゼ・モウリーニョ監督は最高のユーティリティ・プレーヤーを獲得したと言えそうだ。