6500km離れた南半球へ 特殊消防車をバヌアツ共和国へ寄贈 神戸空港
走行距離は少ないのでまだまだ使えます。
車両寄贈だけでなく運用するための技術支援も
関西エアポート神戸株式会社は2022年12月13日(火)、退役した旧式の化学消防車1台を南太平洋のバヌアツ共和国タンナ空港へ寄贈したと発表しました。
神戸空港で行われた化学消防車の寄贈式の様子(画像:関西エアポート)。
当該車両は、神戸空港の消防隊に配備されていた旧3号車です。日本のモリタが製造した3軸6輪の大型化学消防車で水槽容量は6000リットル、ルーフタレットを備えているのが特徴です。
神戸空港には従来、大型化学消防車3台と給水車があり、開港直前の2005(平成17)年9月から約16年にわたって使用されてきました。これらは2022年春に、オーストリア・ローゼンバウアー社製の新型消防車に更新されて退役したことから、このたび寄贈されるに至りました。
なお、寄贈に合わせて神戸空港では出発式が開催されたほか、一般社団法人日本外交協会および在バヌアツ日本国大使館より寄贈先での技術支援が要請されたことを受け、来年2月頃より指導員を株式会社セノンと合同でタンナ空港に派遣するそうです。