京王井の頭線に「急行」が誕生した日 永福町が待避可能に -1971.12.15
51年前の1971年12月15日、京王井の頭線に急行が走り始めました。
5両化や車庫移転により実現
ことし1月、急行開始50周年を記念してヘッドマークが掲出された井の頭線(画像:京王)。
今から51年前の1971(昭和46)年12月15日、京王井の頭線に急行が走り始めました。
井の頭線はもともと京王線とは別会社の「帝都電鉄」により開業。都心西部の住宅地の発展により、1955年には3両運転化していましたが、限界を迎えつつありました。そこで1971年になり、一部で5両運転がスタートします。
もともと井の頭線の車両基地は永福町駅にありましたが、富士見ヶ丘駅に新しい車両基地が誕生。永福町駅は井の頭線のちょうど中間地点にあたることから、5両化対応とともに車庫移転で生まれた空きスペースを活かし、2面4線のホーム構造へ改修、列車が待避可能となりました。そこで急行運転が始まったのです。
1978年10月時点のダイヤを見ると、所要時間は普通が24〜28分、急行は17分。現在とそれほど変わりません。急行は15〜20分間隔で運転されていたようです。現在は普通と急行が交互に、各8分間隔で運転されています。