福井・岐阜直結へ“異常なし”「大野油坂道路」「冠山峠道路」予定通り進行中
冠山峠トンネルもいよいよ来年開通です!
工程管理会議で進捗を確認
工事が大詰めを迎える大野油坂道路の大野〜勝原区間(画像:国土交通省)。
国土交通省 福井河川国道事務所は2022年12月13日(火)、福井県と岐阜県にまたがって整備が進められている高規格道路「大野油坂道路」「冠山峠道路」について、進捗状況や事業費について話し合う「第5回中部縦貫自動車道事業費等監理会議」の結果を報告しました。
そこでは、両道路とも、スケジュール通りに工事が進行中。今のところ、現在の開通予定に変更はないとしています。
●大野油坂道路(大野〜九頭竜):2022年度内、2023年秋に順次開通予定
大野ICから、JR越美北線の勝原駅付近の「勝原IC」までが今年度中、九頭竜湖駅付近の「下山IC」までが2023年秋に開通予定です。すでにトンネル掘削は完了し、橋梁工事もおおむね完了。土工や舗装などを残す状況となっています。
●大野油坂道路(九頭竜〜油坂):2025年春に開通予定
下山ICから油坂峠道路までをむすぶ区間。大野油坂道路はこれで全通を迎え、北陸道・福井北JCT・IC〜東海北陸道・白鳥ICが高速道路で直結となり、福井・岐阜両県の新たな大動脈が完成します。
●冠山峠道路:2023年に開通予定
冬期に半年通行止めとなり、狭隘・急傾斜である冠山峠林道を、計6kmの2本のトンネルで一気にバイパスします。開通すれば、揖斐川町〜池田町は1時間25分の道のりに短縮され、通年通行可となります。岐阜・大垣と鯖江・福井を最短距離でむすぶルートを形成し、福井・岐阜両県の移動が大きく向上します。現在は土工や舗装工事などの段階です。
なお事業費については、物価上昇などにより、大野油坂道路では約147億円(約12%)、冠山峠道路では約23億円(約8%)の増加が予想されています。