オリンピック・リヨンのMFマアマドゥ・ディアラ(25)獲得を最優先としているレアル・マドリーだが、どうやら雲行きが怪しくなっている。ディアラ獲得も時間の問題とスペイン国内では報じられ、ディアラ本人もメディア通じ、レアル・マドリーへの移籍希望と、クラブ側にもその意思を伝えたと語っているが、リヨン側はこれに難色を示し、レアル・マドリーからの2000万ユーロ(約29億円)のオファーを拒否。さらにはアウラス会長、ウリエ監督ともにレアル・マドリーのアプローチの仕方を批判している。

「レアル・マドリーからのオファーは届いているが、あまりにも遅すぎた。これではディアラの後任を探す時間がない。ディアラはあと1年ここに残る。ディアラに対するオファーは、我々の評価額3800万ユーロ(約56億円)を下回っている。ディアラに対し本当に興味があるのか疑わしいと感じている」。アウラス会長は、自分達の評価額が認められない限り、移籍には応じない構えを見せている。また、ウリエ監督も「レアル・マドリーのようなビッグクラブが、移籍マーケットが閉まるぎりぎりの段階になってディアラ移籍の話しを持ちかけるなんて信じがたい話しだ」と批判している。

一方、渦中のディアラの気持ちは変わらない。「9月1日にリヨンでプレーしている自分を想像できない。今すぐにでもレアル・マドリーに行きたい。あと1年も待てないよ。僕の心は決まっている。リヨンでは4度リーグチャンピオンに輝いたし、他の国の文化やフットボールを知る時が来たと思っている」とレアル・マドリーにラブコールを送り続けている。

カペッロ監督が獲得を熱望するディアラだが、厳しい状況となっていることは間違いない。移籍マーケットが閉まる(8月31日)まで残すところ2週間。レアル・マドリーは次なる手を考える必要がでてきた。