14年前の2008年12月14日、新幹線0系が営業運転を終了しました。

世界初の「超高速列車」


開業時から東海道・山陽新幹線で走り続けた0系電車(画像:写真AC)。

 今から14年前の2008(平成20)年12月14日。東海道・山陽新幹線の初代車両「0系」が営業運転を終了しました。

 0系は1964(昭和39)年、東海道新幹線の開通とともにデビュー。前人未到の210km/hで営業運転を行うため、今までの特急には見られなかった流線形の独特のフォルムとなりました。先進的かつどこか愛嬌のある姿で、新幹線を象徴する存在として日本社会へ浸透していきました。

 デビューから22年後の1985(昭和60)年、ようやく次世代の新幹線「100系」が登場します。さらにとんがったフォルムでスピードアップも果たし、新時代の牽引役となりました。その後、300系、500系、700系、N700系のデビューを0系は見届けていきました。

 0系は1999(平成11)年に東海道新幹線から撤退し、山陽新幹線の各駅停車で細々と走り続けていましたが、2008年にいよいよ引退となったのです。

 最後の営業運転は、新大阪発博多行きの「ひかり347号」。列車番号は「さよなら」の語呂合わせでした。