田園都市線・半蔵門線の渋谷駅地下ホームから駅東口へのルートはややこしく、初心者が直感的に移動するのは難しいかもしれません。攻略にはコツがあります。

直感で出ると変な場所に


渋谷駅東口のビックカメラ前の地上出口。渋谷駅でも特に到達が難しい出口のひとつ(乗りものニュース編集部撮影)。

 渋谷を訪問する電車利用者の中でも、田園都市線・半蔵門線で地下駅に降り立つ客は、どの出口で地上のどのあたりに出るのか、悩ましい問題があります。

 その中でも特に初心者を悩ませるのが、渋谷駅東口の「あの、東口の交差点のあたり」に出たい時です。つまり「宮益坂下交差点」で、ビックカメラへ行きたい場合は北西角、表参道方面へ行きたい場合は北東・南東角なのですが、ピンポイントでそこへ出るのに成功することは難しく、だいたい一旦地上に出てから「軌道修正」することになり、タイムロスが生じます。

とにかく「B2〜B4出口」をめざせ!

 地図や案内板を現地で確認するのが得意な人は、とりあえず「B2〜B4」を頭に叩き込んでおきましょう。宮益坂下交差点の北西角(ビックカメラ前)が「B2」、北東角が「B3」、南東角(銀座線高架脇)が「B4」です。

「ふたつのトラップ」を避ければ楽になる

 田園都市線・半蔵門線の地下駅の位置は、「渋谷駅」というひとくくりでは勘違いしがちな位置関係にあります。東口を制覇するうえで、2つの核となる認識があります。

1:「東端へ行くと危険」
2:「北へ行くと危険」

 これを知っていないと、ついつい押上方面の1号車に乗って「東口だしホームの東端の階段を上ればいいや」と考え、さらにその「東端の改札(宮益坂東改札)」を出て、北側(向かって左)へ行ってしまいがちです。

 しかしその先に待ち受けているのは「B1」「20a」出口で、宮下公園付近という「あさっての方向」まで飛ばされることになります。自信の無い人はとにかくこの「東端の階段」「東端の改札」は本能的に避けるのが得策です。

「B2〜B4出口」にたどり着くには

「B2〜B4出口」に到達するには、以下の方法があります。

・1:山手線ハチ公改札に出る改札から、東方向へ進む
 田園都市線に乗って山手線に乗り換える際、案内板に沿って「ハチ公改札」を出て右へ回り「犬のマークの看板」のある階段を上っていきますが、右に回っていかず、改札を出た先の奥の通路をまっすぐ(東方向へ)進んでいきます。しばらく歩くと「斜めに設置された改札(宮益坂中央改札)」へ到達するので、「右斜め後ろ」に振り返ると、奥に階段があります。それが「B2〜B4出口」方面の中間階へ出る階段なのです。


「斜めに設置された改札」宮益坂中央改札(乗りものニュース編集部撮影)。

 この「斜めに設置された改札」と「右斜め【後ろ】」がキーポイントになります。駅東側に出るのに一旦西側へ進むというアプローチが、直感と反していて非常にわかりにくいのです。

・2:ホームの押上方面に2つある上り階段のうち、「手前側」を上る
 この階段を上ると、自然と右側の視界に「斜めに設置された改札」が入ってきます。そこを出て、右方向にある上り階段が、「B2〜B4出口」に出る階段です。

・3:最東端の改札を出て、「南方向」へ進む
 うっかり、先述の「東端の改札(宮益坂東改札)」から出てしまっても、B3・B4改札へ出られます。改札を出ると、目の前の突き当りを、直感に反して「右方向(南方向)」へ進みましょう。するとしばらく進んだ先の左手に、「B3・B4出口」に出る階段があります。奇妙な動線のせいで途中で不安になってきますが、上へ上へ進むと「宮益坂下交差点」の東側へ出ることができます。慣れると「B3・B4出口」利用者はこのルートのほうが近道で、一応の”正規ルート”となっています。

 ちなみにビックカメラに行きたい人(B2出口)は、あきらめましょう、と言いたいところですが、 「東端の改札」を出たあと反時計回りにぐるりと迂回すれば、「斜めに設置された改札」に到達することができます。もちろん「東端の改札」から出るのをこらえて、ふと右斜め後ろを振り返れば、「斜めに設置された改札」があるので、そこから出るのが正解です。