広島の湾岸線「広島南道路」廿日市〜海田市の”東半分”工事進行中 予算追加へ
高架橋の橋脚が見えてきました。
海田市〜宇品が工事真っ最中
太田川河口を渡る「広島南道路」(画像:Google Earth)。
広島市中心部を丸ごとバイパスし、廿日市と海田市を海側に直結する全長23.3kmの「広島南道路」の事業が進められています。
1988(昭和63)年に最初の区間である海田〜宇品が都市計画決定。現在は仁保JCTから江波を越えて草津までが有料道路として開通済みです。さらにそこから東広島バイパス方面、逆は五日市を越えて木材港までの側道部分が暫定開通となっています。
未開通部のうち、陸地へ渡る木材港から廿日市までが今年事業化。残る商工センターから木材港まではまだ事業化されておらず、事前調査が進められています。
開通に向けて工事が着々と進んでいるのが、海田市から仁保JCTまでをつなぐ区間。2022年7月の時点で、橋脚が次々と姿を現しています。
全線が開通すれば、廿日市と海田市の所要時間は約50分から約20分に、大幅短縮となる見込みです。宇品〜草津はすでにショートカットできていますが、郊外の深刻な渋滞多発地帯をバイパスし、海田市、そして廿日市ICまでを直結することで、いよいよ真価を発揮することになります。
国は2022年度補正予算で事業費を拡充し、工事が進む海田市〜仁保では12億5千万円、木材港〜廿日市の測量・設計には6000万円の予算計上となっています。