アーセナルのFWホセ・アントニオ・レジェスのレアル・マドリー移籍に黄信号が点灯している。

 チャンピオンズ・リーグ予備予選のディナモ・ザグレブ戦(8日)で、ベンチ入りしながら出場が見送られたことで、レアル移籍が確実と報じられたレジェス。「レアルのユニホームに袖を通すのは僕の夢。今からワクワクしている」とコメントするなど、移籍は秒読み段階とみられていた。

 しかし、レアルのラモン・カルデロン会長は、リヨンのMFマアマドゥ・ディアッラ獲得が最優先とし、スペイン代表FWの去就はアーセナル側の出方次第と語った。

「レジェスの移籍は、アーセナルがこちらの条件を受け入れた場合にのみ成立する。現在の提示額より1ユーロも多く支払うつもりはない。レジェスには悪いが、交渉が決裂する可能性もある。現時点では何ら合意に至っておらず、すべてはアーセナル次第だ」

 スペインメディアの報道によると、1600万ユーロ(約23億7000万円)を提示するレアルに対し、アーセナルは2000万ユーロ(約29億6000万円)+MFジュリオ・バプティスタを要求。交渉は暗礁に乗り上げているという。

 「イングランドの生活には馴染めない」と公言し、マドリッド行きを熱望する22歳。交渉決裂の場合、ロンドンで不遇のシーズンを過ごす可能性もありそうだ。