驚愕の仕掛け続々! 福岡のホテルに誕生「新・ANAの部屋」を実見 …でもなぜ福岡?
「そこまでやるかANA!」を各所で見せつけられた感じです。
「飛行機の日」12月17日からサービス開始
JR博多駅にほど近いANAクラウンプラザホテル福岡の一室に、ANA(全日空)のコンセプトルーム「ANA ROOM FUKUOKA」が誕生します。予約開始日となる2022年12月9日、実際にこの部屋を取材したところ、驚きの仕掛けが各所に凝らされていました。
一部報道陣に公開された「ANA ROOM FUKUOKA」(2022年12月9日、乗りものニュース編集部撮影)。
「ANA ROOM FUKUOKA」は同ホテルの14階、1424号室に位置しています。部屋はベッドルームとリビングルームを備え、広々としたレイアウトが特徴の「クラブデラックスキングリビングルーム」を「ANAの部屋」としてアレンジ。担当者によると構想から実現までは、半年ほどを要したといいます。サービス開始日は「飛行機の日」として知られる12月17日で、1年間、この特別室として提供される予定だそうです。
なお、福岡の地に「ANA ROOM FUKUOKA」を作ったのは、「福岡空港は(空路での)アクセスが良く、このホテルも空港に近い位置にあります。飛行機ファンに好まれる立地なのかなということで、ここに設定しています」(ホテル担当者)とのことです。
先述のとおり「ANA ROOM FUKUOKA」はベッドルーム・リビングの2部屋をメインとした構成となっていますが、この2部屋でガラリとコンセプトが変わるのが大きなポイントです。部屋別にその様子を見ていきます。
広い部屋フル活用の「ANAの部屋」その内部へ
●ベッドルーム
ANAが成田〜ホノルル線専用機として導入している総2階建ての超大型旅客機、エアバスA380「フライングホヌ」が全面に打ち出された部屋です。ベッドの上には、この機の画像が大きく掲出されているほか、「フライングホヌ」をモチーフとしたキャラクターのぬいぐるみが各所に設置されています。また、同型機の就航地であるハワイの写真なども飾られています。
●リビングルーム
こちらでもっとも目立つ展示物は、3人掛けの旅客機用シート。実際にANAのボーイング787に設置されているシートと同じ仕様のものが展示されており、実際に座ることもできます。その横に設置されているテーブルは、ボーイング767の実機のホイールを活用したもの。壁にはANAの機影やコックピットパネルなどが掲げられています。一方で床面はキッズスペースとなっており、家族連れで楽しめる工夫も取り入れられています。
一部報道陣に公開された「ANA ROOM FUKUOKA」(2022年12月9日、乗りものニュース編集部撮影)。
●そのほかの部分
担当者によると玄関→ベッドルーム→リビングルームで、「実際に飛行機に乗る流れをイメージ」したとのことで、玄関部の収納棚の引き戸のなかには、ANAのチェックインカウンターに設置されている、機内持ち込みが可能な手荷物のサイズを測るためのイラストが。ベッドルームとリビングルームを隔てるドアは、飛行機の乗降ドアをイメージしたデザインとなっています。
浴室の床はANAカラーに張替えられているほか、部屋の窓ガラスには「フライングホヌ」を始めとしたANAの機影も。実機で使用されていたパーツの展示コーナーもあります。また視覚以外でも楽しめる部屋であることも特徴で、室内はANAラウンジで使用しているアロマオイルが香り、ANA機内で流れている音楽も流れています。
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担当者が「”隠れANA”があるようなイメージで、細かいところにまでこだわってつくりました」と話すとおり、「ANA ROOM FUKUOKA」には、これ以外にもさまざまなファン向けの工夫が凝らされています。宿泊価格は1名あたり2万4000円から(2名1室利用時)となっており、宿泊者には、宿泊証明書・フライトタグなどのプレゼントもあるそうです。