レアル・マドリーは、アメリカツアーから帰国後、2日間の休暇をはさみ、16日(水)からチーム練習を再開したが、バルデベバスの練習場にデビッド・ベッカムの姿はなかった。ロンドンで休暇をとったベッカムだが、マドリー行きの飛行機に乗り遅れ、18時30分からの練習に間に合わず、2時間遅れで到着した。

遅刻の理由が飛行機の乗り遅れでは言い訳にはならない。規律を何よりも重んじるカペッロ監督は、練習に遅刻した罰としてベッカムに高額の罰金を課すようだ。そして、練習場に着いたベッカムは、チームメイトらとの練習は行わず、ランニングとジムでのトレーニングを一人でこなした。

レアル・マドリーで不動の右サイドハーフとしてプレーしてきたベッカムだが、カペッロ監督は、シシーニョをそのポジションで起用したいと考えているようで、実際アメリカツアーでもシシーニョを右サイドハーフでスタメン起用しており、ベッカムのレギュラーの座も危うい状況となっている。イングランド代表戦、ギリシャとの親善試合の召集メンバーからも外れ、代表引退の危機にも瀕しており、そして今回の遅刻事件。ベッカムにピンチが続いている。

カペッロ監督の信頼を回復するためにもベッカムの奮起に期待したいところだ。