イングランド代表のスティーブ・マクラーレン監督は、ギリシャとの親善試合(16日)で初陣を飾る新チームのキープレーヤーに、MFオーウェン・ハーグリーブスを指名した。

 マクラーレン監督は、守備的MFとしてドイツ・ワールドカップで高い評価を受けたハーグリーブスのスタメン起用を示唆。スティーブン・ジェラードを右MFに“押し出す”格好で、バイエルン・ミュンヘン所属のMFを中盤の底に据える考えのようだ。

「オーウェン・ハーグリーブスの台頭こそ、ワールドカップにおける最大の収穫だった。中盤の底でチームを安定させる選手の必要性が叫ばれて久しいが、オーウェンこそ最適な人材だ」

 ハーグリーブスも、チャンスの到来を感じている。新政権下でのレギュラーポジション確保のため、プレミアリーグへの移籍も視野に入れているという。

「イングランド代表のレギュラーとしてプレーするのは僕の夢。新監督の下、選手全員にチャンスがあると思う。僕にとっても、ようやく巡ってきたチャンス。何としてもモノにしたい。ワールドカップではいいプレーができたと思うし、イングランドのクラブにも僕の能力が分かってもらえたと思う。バイエルンとは契約を4年残しているけど、プレミアでプレーするチャンスがあれば、ぜひ挑戦したい」

 献身的なプレーでチームに貢献する25歳には、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムといったクラブも獲得に興味を示している。母国への“逆輸入”が実現すれば、“カナダ生まれ、ドイツ育ち”のMFが新生イングランド代表の主役に躍り出る可能性もありそうだ。