アイルランド・サッカー協会(FAI)は14日、スティーブ・ストーントン監督が銃を持った男に襲われる事件が発生したことを明らかにした。

 事件が起きたのは14日の夜8時(英国時間)。アイルランド代表が宿泊するホテル近くで、銃を持つ不審者が近づくのを察知したストーントン監督は、即座にホテルに逃げ込み、従業員に警戒を促した。その後、男は近隣の浜辺でアイルランド警察により逮捕されている。

 事件の発生を認めたFAIは、「スティーブはとても元気だ。いまは練習を楽しみにしている」とのコメントを発表している。

 一方、アイルランド警察も、「本日発生した事件の容疑者を拘留した。引き続き、武器の捜索を行なう」との声明を発表している。

 ダブリン近郊のこのホテルで、アイルランド代表が事件に巻き込まれたのは今回が2度目だ。2003年11月には、銃をもった2人組の男がホテルに侵入し、天井に向けてショットガンを発砲。その後、690ポンド(約14万円)を奪い、逃走している。事件発生時、選手は夕食中だったが、ケガ人は出なかった。

 15日にオランダとの親善試合を控えるアイルランド代表だが、監督襲撃事件の与えるショックは大きい。ホテルの警備など、今後は代表チーム周辺のセキュリティ体制が問われることになりそうだ。