【JBCスプリント】横山武「非常に悔しい」レース後ジョッキーコメント
3日、盛岡競馬場で行われた交流G1・JBCスプリントは、ダンシングプリンスが素晴らしいスピードを発揮して逃げ切りV。嬉しい交流G1初制覇を飾った。1番人気に支持されたレッドルゼルは4着、2番人気のテイエムサウスダンは7着と、後方待機勢には厳しい結果となった。
JBCスプリント、レース後ジョッキーコメント
1着 ダンシングプリンス
三浦皇成騎手
「率直にまず嬉しいというよりこれだけの実績馬、こういう馬にこういうビックチャンスでビックタイトルの時に乗せていただいて本当に感謝していますし、しっかり良い仕事が出来たことにホッとしています。元々気持ちの強い馬で、ゲートを出たい出たいという気持ちが前走は空回りしてしまったのか、ああいうスタートになってしまいましたけど、今まで僕がこの馬に乗せていただいて、ゲートで出遅れたことはなかったので、そこに関してはすごく自信を持って今日はレースに挑ませていただきました。4コーナー回る時の手応えに余裕がありましたし、かといって強豪が相手だったので最後まで気は抜けなかったですけど、まずはこの馬の走りをゴールまでしっかりさせようというその一心で追っていました。今日は遠方から来ている方も沢山いると思いますし、こんな遅い時間まで競馬場に足を運んでくださって応援してくださり、本当にありがとうございます。レースの時には雨は止みましたけど、そこまで雨が降っていたり、応援している方も色々と濡れたり大変だったと思う中、沢山の応援をいただき、感謝しています。これからも一つ一つのレースを頑張りますので、応援よろしくお願いします」
宮田敬介調教師
「G1馬ですからね、ただただ本当に偉い馬。その一言で十分かなと思います。去年のカペラステークスとサウジに行ったときは不安なく競馬を使えたんですけど、その後やっぱり帰国してから色々その時の遠征の疲れだとかが出て、なかなか100%とまでは言い切れない状態ではあったんですけども、そんな中で一追いするごとに馬自身の生命力の強さといいますか、しっかり状態を上げてきてくれましたし、こうやって大きい舞台であれだけの走りを見せられるというのは本当に偉い馬だなと思います。前走は直前かなりの大雨で少し繊細な馬で、物見したりとか水たまりを見たりするようなところもあるんですけど、ちょっと色々気にして出遅れちゃったのかなという感じもあったので、そういった意味では前回悔しかったですけど、11月にリベンジするんだという思いで牧場さんと連携してやっていましたし、今日も雨降りましたけど、通常の馬場で競馬出来たっていうのも良かったかなと思います。(今後は)色々不安をかかえる中でこれだけの走りをしてくれましたし、まずはしっかり状態を把握してからじゃないとまだ決められないかなと思いますけど、今年もサウジで良い結果を出してくれましたし、来年またサウジ・ドバイ、どちらかだけでも向かえると嬉しいかなと思っています。まだ(開業して)3年足らずでこうしてG1を勝たせていただいて本当に馬主さん関係者の皆さま、馬自身に感謝の思いでいっぱいですし、まだ中央でタイトルを獲れていないので、また中央でもタイトル獲れるように厩舎としても頑張ってまいります」
2着 リュウノユキナ
横山武史騎手
「非常に悔しいです。枠が外でしたけど、外外回される形でしたけど、すごい強い競馬で頑張ってくれたと思いますし、3走前乗せてもらった時と馬が良い意味で変わって成長している面も見られたので、内容自体は良かったかなと思います。3走前も悪くは無かったと思いますし、ただ、今回の方が気持ち的部分で成長したなという感じだったので。状態は変わらないかなと思います。まだまだ課題がある馬なので、難しい馬です」
3着 ヘリオス
武豊騎手
「今日はスタートも出ましたし、理想的なポジションを取れたかなと思いました。4角でもそんなに手応えは良くなかったので、その割にはよく頑張ってくれたかなと思います。ベストは1400ぐらいかなとは思いますし、でも前回1600でも頑張ってくれて、今日も久しぶりの1200でも2番手つけて頑張ってくれたように馬の状態が今良いですね。でも何とか重賞勝っていない馬なのでね、いつも頑張ってくれるんですけど、あと一歩という感じなので。いつかはこの馬で勝ちたいですね」
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川田「トモを滑らせて…」4着 レッドルゼル
川田将雅騎手
「具合がとても良かったんですけど、気持ちが入りすぎていて、ゲートに入るときに気持ちが切れてしまって、その後、ゲートもああいう出方になった後、トモを滑らせて、ちょっと痛みが出たのか全く気持ちが入らないまま、ゴール入ってからも全く息も乱れず帰ってきていますので無事に終わってくれていればという思いです」
5着 イグナイター
田中学騎手
「今日は勝つ気で来たんですけどね、そんなに甘くないですね。今日は外出たかったんですけどね、どうしても手応えの割りには伸びきらなかったのでね、出る手応えがなかったので、また同じ前回と内容になったことがちょっと悔い残るレースだったかなとは思います。パドックと装鞍所で鞍置いた時に毛艶も良いし、馬のハリも良いし、さすが新子先生だなという仕上げはしてくれたと思います。今までちょっと折り合い面に注意するところがあったので、そこまで出していったことがなかったというのがひとつのあれかなと思うんですけど、1回でも1200を使っていたらまた結果も変わってきたかなとは思います。今度それを長く延ばしていったら折り合いに苦労するかなとは思いますけど。まだ4歳なので、大事に使われて成績も残しているので、ひとつまたふたつ大きいところを獲りたいと思います」
新子雅司調教師
「ゲートも良かったですけど、経験の差がここにきてでたかなという感じでしたね。仕上がりについては、今までで一番良い仕上がりが出来たとは思っています。良い位置を取れましたし、良い感じで追走出来たんですけど、ほんと経験の差だけだと思います。結果が残念でしたけど、今後に繋がるような競馬が出来たんじゃないかなと思います。とりあえず年末の兵庫ゴールドトロフィーで、来年は1200路線をいきたいなと思います」
7着 テイエムサウスダン
岩田康誠騎手
「馬もすごく調子良かったですし、太くは感じてなかったんですけどね。流れも乗れたしという中で直線向いて、前回みたいな弾けなかったというのが、敗因がちょっと分からないですね。前回と全然違うというか、前回はグッと来たんですけど、馬場なのか、コースなのかというのもありましたし、返し馬乗った感じでは本当にすごくパワーを感じてレースに向けてすごく集中してましたけど。結果出ず残念ですし、悔しいのひとことですね」
レース結果、詳細は下記のとおり。
3日、盛岡競馬場で行われた11R・JBCスプリント(Jpn1・3歳上オープン・ダ1200m)は、三浦皇成騎乗の3番人気、ダンシングプリンス(牡6・美浦・宮田敬介)が勝利した。3/4馬身差の2着にリュウノユキナ(牡7・美浦・小野次郎)、3着にヘリオス(せん6・栗東・寺島良)が入った。勝ちタイムは1:09.1(良)。
1番人気で川田将雅騎乗、レッドルゼル(牡6・栗東・安田隆行)は4着、2番人気で岩田康誠騎乗、テイエムサウスダン(牡5・美浦・蛯名正義)は7着敗退。
レッドルゼルは4着3番人気に支持された三浦皇成騎乗、ダンシングプリンスが軽快なスピードを見せて逃げ切りV。交流G1初制覇を飾った。スタートを決めてダッシュよくハナへ。強豪各馬をしたがえて直線を迎えると、後続の追撃を封じてまんまと逃げ切った。1番人気のレッドルゼルは最後方から追い込みを見せたが、4着までが精一杯だった。
ダンシングプリンス 16戦11勝
(牡6・美浦・宮田敬介)
父:パドトロワ
母:リトルブレッシング
母父:バブルガムフェロー
馬主:吉田千津
生産者:社台ファーム
【全着順】
1着 ダンシングプリンス
2着 リュウノユキナ
3着 ヘリオス
4着 レッドルゼル
5着 イグナイター
6着 ティーズダンク
7着 テイエムサウスダン
8着 プライルード
9着 スマートダンディー
10着 キラットダイヤ
11着 ラプタス
12着 ワールドリング
13着 コパノフィーリング
14着 キモンルビー